夏野菜の1つズッキーニ。ほのかな甘みと苦味が特徴です。

 このズッキーニについて、八百屋歴10年になる青髪のテツさんがSNSに注意点を投稿。「強い苦味のあるズッキーニは捨ててください!」と呼びかけています。

 青髪のテツさんは、著書に「野菜売り場の歩き方」や「旬で食べる!野菜の12ヶ月」がある、まさに野菜のプロ。SNSでは野菜を美味しく食べる方法や保存方法など、野菜に関する役立つ情報を配信しています。

■ 苦味成分「ククルビタシン」で食中毒をおこすことも

 今回は「お願い」と題し、強い苦味のあるズッキーニについて「捨ててください!捨ててください!捨ててください!」と投稿しました。

 テツさんの説明によると、苦味成分には「ククルビタシン」と呼ばれる毒素があり、加熱しても消えないそうです。摂取量次第では食中毒をおこしてしまう可能性もあるのだとか。

 今回投稿した経緯について、「私自身最近苦いものに当たった経験があることと、知人がお腹を壊したと聞いたので」と自身や知人の体験がもとになっていることを語っています。

 なお、「ククルビタシン」がおこす食中毒は、農林水産省のHPの説明によると「下痢や嘔吐、腹痛」。

 対策は、ズッキーニを調理する前に「切口を触ってなめてみること」。それだけで苦味が強いかどうか確認できるそうです。万一苦かった場合には、確認後に念のため口をすすいでおくことも大切です。

 強い苦味の原因は生育環境によるものなので、ズッキーニの鮮度などは関係がないそうです。そのため保存方法に気をつけても意味はなく、見た目からも判断することは難しいとのこと。

■ 野菜のプロ直伝「ズッキーニのオススメの食べ方」

 過去の投稿などで青髪のテツさんは、野菜のプロ直伝の「ズッキーニのオススメの食べ方」なども紹介しています。

 1つは「ズッキーニのチーズ焼き」。まずズッキーニを半分にカットして中身をくり抜きます。くり抜いた中身をタマネギとベーコンと一緒に炒めます。この時の調味料はコンソメと塩よ胡椒。

「ズッキーニのチーズ焼き」

 炒め終わったらズッキーニの皮の器に入れてチーズをかけ、オーブンでチーズに焼き目がつくまで焼いたら完成です。チーズとズッキーニの相性が抜群だそうです。

 もう1つはズッキーニを生で食べる逸品。薄く輪切りにした後に塩を小さじ1杯かけて混ぜ、5分ほど放置します。絞って水気を切り、ごま油大さじ1杯とポン酢大さじ1杯をかけたら完成。簡単で非常に美味しいとのこと。

野菜のプロ直伝「ズッキーニのオススメの食べ方」

<記事化協力>
青髪のテツさん(@tetsublogorg

<参考>
農林水産省:ズッキーニに、苦み(えぐ味)が強い物が稀にあるのですが、原因はなんですか。また、食べても問題ないですか。

(佐藤圭亮)