「ストリートファイター」シリーズの初期作品において、特に難しいとされていたのが、プロレス技で戦う「ザンギエフ」の「スクリューパイルドライバー」。

 「レバー一回転+パンチ」というコマンドを、入力しようとするとどうしてもジャンプしてしまい、上手く出せなかったという方は多いと思いますが……実はアレ、律儀に一回転させる必要はないのだとか!マジで?

 その方法とは、「レバーを下側に半回転させた後、上とパンチを同時押し」すること。ななめ上方向への入力はたとえ省略しても、一回転させたと見なされ技を出すことが出来るのだそう。

 筆者もかつては同シリーズを良くプレイしていましたが、スクリューパイルドライバーはジャンプの着地際の硬直時間を狙ってなんとか出していたもの。この方法が有効なら、憧れの「立ちスクリュー」が出せるかも!

■ 意外過ぎるくらいすんなり成功した

 というわけで、物は試しと思い、早速実験してみることに。検証にはPS4で配信されている「カプコンアーケードスタジアム」でプレイ可能な「ストリートファイター2」を使用しました。

 キャラクターはもちろん「ザンギエフ」を選び、「半回転後上+パンチ」を入力してみると……。

立ちスクリュー成功!

 で……出た!

 本当に省略化したコマンドでスクリューパイルドライバーが出せました!もちろんジャンプはせず、相手の前にいる状態からそのまま掴んで技を出しています。この姿こそまさに「赤きサイクロン」。

 かつては出せなかった技がこうもすんなり出せるとは。驚きもありましたが、それよりも憧れの「立ちスクリュー」を使えたことに感動を覚えた筆者。もしもタイムマシンがあったら、小学生時代の自分に教えてやりたいと思うくらい、感激しました。

■ 他の作品では?もちろん成功

 さらにこの省略コマンド、なんと他の作品でも再現できるらしい。試しに「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」に収録されている「スーパーストリートファイター2」で試してみたところ、見事こちらでも「立ちスクリュー」に成功。

別機種でも成功!

 どうやら、ゲームによっては斜め方向の入力は不要で、上下左右にのみ判定が入っているパターンがある模様。カプコン公式サイトにおいても、明言はされていないものの「斜めは案外意識してなくても通ってくれるものなのです」とやんわり紹介されています。

 これは余談ですが、「ファイナルファンタジー6」における「マッシュ」の最強必殺技「むげんとうぶ」も、ゲーム中の説明では「キー一回転」が必要とありますが、実は「左左、上上、右右、下下、左」と入力すれば出せますから、これと同じ原理なのかもしれませんね。

 まさかこんな方法で、かつて苦心した大技が出せるとは。筆者と同じように昔「立ちスクリュー」が出せなかった方は、ぜひお試しあれ。

<参考・引用>
ストリートファイターシリーズ公式HP シャドルー格闘家研究所「ストゼミ6時間目~コマンドの基本~

(山口弘剛)