名古屋に住み始めて7年になるというTwitterユーザーのおいなごさんが、名古屋の街中であるものを発見。それは歩行者案内板に設置されていた、スマホの充電が可能なUSBポート。これにはツイートを見た人たちも、「初めて知った!これは凄い!」「画期的です!探してみます」と驚いている様子です。

 この歩行者案内板が最初に設置されたのは、2022年3月31日。名古屋駅地区街づくり協議会が、名古屋駅周辺の8か所(JPタワー名古屋前、大名古屋ビルヂング前、JRゲートタワー前、ミッドランドスクエア前、タワーズガーデン前、近鉄名古屋駅前、ヤマダ電機LABI前、名古屋駅西交番前)に設置しました。

 ただし、おいなごさんが見つけた場所は伏見駅周辺。他にも伏見駅周辺で1基見つけたそうなので、USBポートが付いた歩行者案内板がある地域は現在も広がっているものと考えられます。

画像提供:おいでよ名古屋@おいなごさん(@oinagoya)

■ USB充電機能は全基無料で利用可能

 名古屋駅地区街づくり協議会が2022年3月29日に公開したプレスリリースによると、歩行者案内板は太陽光パネルや蓄電池が内蔵されており、太陽光発電のみで電源を供給して環境へ配慮しているとのこと。

 さらに災害時に役立つ名古屋市の防災情報の掲載やUSB充電機能などが備わっており、名古屋駅地区街づくり協議会のSDGsや安心安全への取り組みの1つとなっているそう。

画像:名古屋駅地区街づくり協議会 2022年3月29日発表プレスリリースより

 USB充電機能については全基に無料で利用できるようになっており、USBケーブルさえ持っていれば誰でも充電できます。そのため災害時にエリア周辺が停電になった際などは、案内板がスマホなどへの一時的な電力供給スポットになるといいます。今やスマホは情報を取得するツールとして欠かせないものなので、災害時に利用できるのは助かりますね。

■ 発見者「多くの方に知ってもらい有事の際に役立てて」

 「名古屋市内の路上に最近増えてきたこの掲示板USB充電できるんですか!?」と驚きながらも写真を添付し、ツイートしていたおいなごさん。写真を見る限りは、どこにでもあるただの歩行者案内板です。しかし、側面にはしっかりとUSBポートが付いています。これはたしかに知らなければ気づきそうにありません。

 おいなごさんに話をうかがうと、たまたま通りがかった時にUSBの部分のフタを開けて充電している人がいて気づいたのだとか。充電できることについて知り合いにも聞いてみたそうですが、知っている人は誰もいなかったそうです。

側面にはしっかりとUSBポートが付いています

 充電機能について初めて知った時は、使うかどうかよりも「ゲームの隠し要素を知った時みたいな面白さがあった」と振り返ります。今回の投稿は4000件を超えるいいねを集めています。おいなごさんは「まずはここにUSBポートがある ということを多くの方に知ってもらって、有事の際に役立てていただければと思います」と語っていました。

<記事化協力>
おいでよ名古屋@おいなごさん(@oinagoya

<参考・引用>
名古屋駅地区街づくり協議会 2022年3月29日プレスリリース

(佐藤圭亮)