バレエの発表会では、先生やゲストダンサーに対して感謝の気持ちを込めてギフトを贈ることが多々あります。自身の出演時だけでなく、友人の発表会を観に行くときに差し入れをする方も多いでしょう。

 しかし、ギフト選びって案外悩みませんか?「荷物になる大きなギフトは渡しづらいし、先生やゲストダンサーはたくさんの人からギフトをもらうだろうから定番は避けたい……」このような気持ちで、ギフト選びを悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 そこで、Instagramのアンケート機能を使って、バレエ経験者におすすめのギフトアイデアを尋ねてみました!定番ギフトであるお花以外にも「確かにこれはバレエダンサー・先生に良い!」というギフトアイデアが集まりました。ぜひ、ギフトに悩んだときの参考にしてください!

■ 先生へのプレゼント

 自身が習っている先生へのギフトアイデアとして、以下の意見が集まりました。

▼ バレエの先生へのおすすめギフト
・お花
・高級なお菓子
・高級なハンドクリーム
・タオル、ハンカチ
・コーヒー、紅茶
・お酒(お酒好きな先生に)
・タンブラー
・バレエ用品
・手紙、寄せ書き
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 バレエの先生へのギフトに共通していたのは「自分では買わないちょっと高めのもの」という点。お菓子やハンドクリーム、ハンカチ・タオルなどの定番ギフトでも、百貨店などで販売しているやや高めのものを選ぶという意見が寄せられました。

 ほかには、レッスンで使えるものをプレゼントする傾向も見られました。たとえば、ウォームアップブーツやTシャツなど、仕事(=レッスン)で使えるものを贈る方が多いようです。普段レッスンを受けている先生だからこそ、どんなバレエ用品を持っている/持っていないというのがわかります。先生の普段のレッスン着に注目すると、ギフト選びがはかどりそうです。

 バレエ用品とはやや違いますが、タンブラーや水筒など、レッスンでも日常生活でも使えるアイテムもきっと喜ばれるでしょう。

■ ゲストダンサーへのプレゼント

 発表会に出演してくれたゲストダンサーへのプレゼントとして、以下の意見が集まりました。

▼ ゲストダンサーへのおすすめギフト
・お菓子
・入浴剤
・タオル
・お酒
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 ゲストダンサーへのプレゼントとして最も多かったのは「タオル」です。タオルなら、性別問わずレッスンで必ず使いますし、たくさんあっても困ることはないため、ゲストダンサーへのプレゼントにぴったりです。

 そのほか、少し高めのお菓子、お酒、入浴剤などの意見が集まりました。

 もちろん教室によりますが、ゲストダンサーは東京や関西に拠点を置いている方が多く、新幹線や飛行機で帰る方も多いです。そのため、持ち運ぶのが大変なお花は避けるという意見も見られました。

■ 出演者へのプレゼント

 出演者へのプレゼントに関しては「発表会出演時にもらって嬉しかったプレゼントは?」と尋ねてみました。バレエ経験者からの意見を紹介します。

▼ バレエ発表会出演時にもらって嬉しかったプレゼント
・お花
・お菓子
・ぬいぐるみ
・ハンカチ、タオル
・入浴剤
・コーヒー、紅茶
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 圧倒的に人気だったのは、やはり定番の「お花」です。ただし、一般的な花束ではなく、風船を組み合わせてデコレーションした「バルーン花束」や花かごなど、アレンジが効いたものが嬉しかったという意見も見られました

 たしかに、ここ数年の発表会ではバレエモチーフのイラストなどが描かれたバルーン花束を見る機会が増えたように思います。個人的な印象ですが、とくに小学校低学年以下の小さなお子さんへのプレゼントとしてバルーン花束をよく見かけました。

 そのほかの意見として「発表会に向けてお菓子を我慢しているから、発表会が終わったらお菓子を食べたい!」という理由でお菓子のプレゼントを歓迎する意見もありました。

 入浴剤やコーヒー、紅茶など、発表会の疲れを癒やすアイテムも出演者へのプレゼントとして人気です。個人的には、濃い舞台メイクで疲れた肌をいたわるためにフェイスパックをすることが多いため、フェイスパックのプレゼントも非常に嬉しかったです。

 なお、近年は感染症対策の一環として出演者への差し入れ・プレゼントを受け付けない教室もあります。プレゼントを受け付けているか・NGなプレゼント(食べ物など)はないかを事前に確認しておくようにしましょう! 

■ 帰りの荷物に配慮するとより親切!

 以前に公開した記事「【全38種】バレエ発表会の持ち物を徹底解説!必需品から便利・時短アイテムまで」でも紹介したとおり、バレエの発表会はとにかく荷物が大量です。

 車移動の場合は問題ないですが、公共交通機関で移動する場合は、バルーン花束や大きなプレゼントは避けたほうがより親切です。

 判断に迷う場合は、タオルやお菓子など荷物にならないプレゼントを選んだり、聞ける間柄であれば移動手段やもらって嬉しいプレゼントを聞いたりするのもひとつの手段でしょう。

■ プレゼントはあくまで「気持ち」

 発表会のとき、先生、ゲストダンサー、出演者にプレゼントを贈ることはバレエ界ではわりと自然に行われています。ただしあくまで「気持ち」であることが大事。過剰に高価なものをプレゼントする必要はありませんし、義務でもありません。

 上記商品を今回紹介しましたが、小袋のキャンディーセットや、クッキーセットに+お礼の手紙を添えて贈る、というケースもよく見かけます。大事なのは「気持ち」。金額ではありません。

 なお、先生や教室によっては「生徒からのプレゼントは辞退している」というケースもあります。辞退の場合は事前に周知されることがほとんどですが、中には「伝統」になっている場合もあるので、新しい先生についたときには「先生はどのタイプなのか」をレッスン仲間や周囲の方に聞いてみると良いでしょ。ゲストダンサーの場合もしかりです。

 特に小さいお子さんから小中学生のクラスは、保護者会が代表して準備するケースもあります。その際は個別受け取りを辞退されることもあるので、先走りして行動せず周囲に相談してみるとよいでしょう。

 とはいえ、誰かにプレゼントをするのは贈る方もワクワクするもの。相手の好みや普段使うもの、着ているもの、移動手段などさまざまな部分に注目しつつ、プレゼントを選んでみてください!

(上村舞)