毎年夏になると、保育園や幼稚園で行われる水遊びやプール遊び。着用する水着は自由な園も多いのではないでしょうか?

 とはいえ、どんな水着を購入するかは悩むところ。そこで今回は、保育園や幼稚園で着る水着の選び方を保育士の立場からアドバイス。水着選びの参考にしてみてください。

■ 着脱しやすい水着を

 水着は洋服に比べて着脱が難しく、濡れた水着を脱ぐのは大人でも一苦労です。フリルがたくさん付いた水着や紐で結ぶタイプのものなど、デザイン性が高く1人で着ることが難しい水着は避けた方が無難です。

 男の子ならぴったりとしすぎないパンツタイプ、女の子ならシンプルなワンピースが適しています。

■ サイズ選びは慎重に

 水着は、小さすぎると着脱が難しく、大きすぎると水遊び中に脱げたりはだけたりしてしまうことも。

 洋服よりもジャストサイズが求められる水着のサイズ選び。なるべく試着して、子どもにあったサイズの水着を選ぶことがおすすめです。

■ 前後がわかるようなデザインを

 特に女の子の水着は、前と後ろがわかりにくい物が多く、反対に着てしまう子が多くいます。

 分かりやすいデザインを選ぶか、印などを付けてどちらが前かわかるようにしてあげましょう。

■ ラッシュガードは必要に応じて

 最近ではラッシュガードを着用する園児も増えてきました。ただし、屋根付きのプールなど、ラッシュガードが必要ない場合もあるので、事前に確認してからの購入がおすすめです。

ラッシュガード(画像:イラストAC)

■ 記名は必ず タオルにも大きく記名を

 全てのものに記名が求められている園がほとんどだと思いますが、特に水着は園で脱ぎ着するため、記名がないと困ってしまうことがあります。

 また、タオルは意図せずお友達とおそろいになってしまうこともしばしば。どれが自分のタオルなのか、子ども自身が判断できないこともあります。

 そんな時に記名があれば、保育士がすぐに対応できるため、子どもに不安な思いをさせずに済みます。

■ 自宅で着替える練習を

 プールが始まる前に、自宅で一度着替える練習をしてみると良いでしょう。お風呂に水着で入れば、濡れた水着の脱ぎ方も教えることができます。

 また、プールバッグの扱いに慣れていない子もいるため、水着をプールバッグから出して片付けるといった、一連の流れをやってみるのも良いでしょう。

■ 「自分でできた!」を増やしていこう

 水着の着脱がスムーズにできるかどうかは、個々の能力もさることながら、事前準備が肝心です。保育士が手伝うことは簡単ですが、「自分でやりたい!」、「お友達よりも早くや脱ぎ着したい!」と考える子も多くいます。

 お子さんの「自分でできた!」を増やすためにも、扱いやすい水着を準備してあげましょう。

【一柳ひとみ:筆者プロフィール】
都心にあるシティホテルで、サービススタッフ、宴会担当や婚礼担当(ウエディングプランナー)として、10年以上勤務。現在は3児の子をもつ母であり保育士。結婚式の仕事やライター業も行っている。