細かく計算などをせず、お金の出し入れをすることを「どんぶり勘定」などと言います。「いんちき陶器」の製造や販売などをおこなっている「フクモ陶器」のTwitterアカウントが4月25日、計算しているフリをして「どんぶりの蓋を開け閉めできるソロバン」の動画を投稿。

 「これが本当のどんぶり勘定」などの声が寄せられています。

 投稿された動画に映るソロバンは、普通は珠があるところに小さいどんぶりが取り付けられています。それを指で珠をはじくように開け閉め開け閉め……。100%計算はできません。しかし、動画を見ているとなぜか自分もどんぶりを開け閉めしたくなってきます。

「どんぶりの蓋を開け閉めできるソロバン」

 いったいこれは何なのか……?フクモ陶器のTwitter担当者に話をうかがいました。

■ 「いんちき陶器」は社長が発案

 そもそも「いんちき陶器」とは何なのか。担当者によると、このTwitterアカウントに投稿されている陶器は、社長が発案したものを社員が言われるがままに作っているものとのこと。「社長が発案したものは世の中的には正統派とは言えないので、しかたなく社員が『いんちき陶器』として売り出しております」と語ります。

 今回のソロバンも「社長が考えたもの」と担当者。最近、社長はどんぶりや蓋物に凝っているようで、そのような依頼が多く「どんぶりの蓋を開け閉めできるソロバン」もそのひとつ。ツイートに寄せられた「どんぶり勘定」などのコメントを見て、「そうだったのか……」と気づいたそうです。

■ 担当者は「面倒くさくて大変」

 今回のソロバンを作る上では、社長から「全部のどんぶりを違う模様に」というリクエストがあったそうです。おかげで担当者は「面倒くさくて大変でした。もう2度と作りたくないくらいです」と本音もぽろり。

 「次回は、もっと楽なものがいいですね」と語っていました。

 「どんぶりの蓋を開け閉めできるソロバン」の投稿は1万3000件以上リツイートされ、7万3000件を超えるいいねを集めています。動画を見た人たちからは「発想が素敵」「使う予定はないけど欲しい」「遊び心満載」などのコメントが数多く寄せられ、人気を集めています。

<記事化協力>
フクモ陶器さん(@fukumotouki

(佐藤圭亮)