突然ですが質問です。

 「グレープフルーツを食べる時に、砂糖をかけますか?」

 アラフォーの筆者は当然「かける!」一択なのですが、実はこの食べ方、最近はもうめっきり廃れてしまっているのだとか。マジで!?

■ 4月19日放送の「めざましテレビ」で紹介されネットざわつく

 この衝撃の事実が知らされたのは、4月19日に放送された朝の情報番組「めざましテレビ」。番組内のショートアニメ「紙兎ロペ」の内容が発端です。

 実家が青果店であるロペが言うには、20年くらい前のグレープフルーツは酸っぱかったため、砂糖をかけて食べることがあったらしいけど、最近は品種改良で甘くなったため、一般的でなくなったとのこと。

 思わず耳を疑いたくなる話ですが、そういえば最近、丸ごとのグレープフルーツを切って食べる機会はなかったものの、レストランのサラダバー利用時や、カットフルーツを購入した際に食べるグレープフルーツは、たしかに昔ほど酸味が強くなかったかも……。気付かないうちにフルーツの味も進化していたんですね。

砂糖たっぷりのせたグレフル(おたくま経済新聞撮影)

■ 実は昭和民お馴染みの「イチゴスプーン」も同じ理由で生産数が減少

 編集部では以前、昭和家庭に一つはあった「イチゴスプーン」の開発元に取材をしたことがあります。底が平らでイチゴ模様をした、イチゴを潰しながら食べるための専用スプーンです。

 その際に出た話でも、最盛期より生産数が減った理由の一つとして、イチゴが品種改良され甘くなったことがあげられていました。

 昔のイチゴは今より酸味がつよく、砂糖や牛乳をかけてイチゴを潰しながら食べる、という食べ方が主流でした。それが品種改良によりイチゴ自体が甘くなったことで、今回のグレープフルーツと同じように、今はそんなことをする必要がなくなったというワケです。

砂糖をなじませ食べる(おたくま経済新聞撮影)

■ 今の若い子はかけないのか……

 放送後、SNSでは「グレープフルーツに砂糖をかけていた」人らによる投稿が続々。

 「今の若い子はかけないのか……」というジェネレーションギャップに対するショックの声や、「先がギザギザのスプーンでほじって食べてましたよね?」と、思わず「あったあった!」と頷きたくなるようなコメントが多く寄せられています。

 もちろん「グレープフルーツに砂糖は聞いたことないな」「全く知らなかったから今度やってみよう」という、若者と思しきアカウントからの声も少数ながら投稿されているため、この情報はやはり事実なのでしょう。外でグレープフルーツを食べる際は、うっかり砂糖をドサッとかけてしまわないよう気を付けたいと思います。

 何気ない会話の中で、世代がバレてしまうという話題はいくつもありますが、この「グレープフルーツに砂糖をかける」という行為も、そうした話題の一つとして、今や昔の話なんだと認識しておいた方が良さそうです。

<参考>
「めざましテレビ」4月19日放送(フジテレビ
昭和家庭に1個はあった「イチゴスプーン」 開発元に歴史を聞いてみた(おたくま経済新聞

(山口弘剛/写真・編集部撮影)