フライパンや鍋などの調理用品を企画・販売している和平フレイズが、IH対応のフライパンかどうかを簡単に見分ける方法をTwitterで紹介。その方法とは底面に磁石をくっつけるというもの。磁石がくっつけばIHでも使用可能なのだとか。この投稿には「これはありがたい」「助かります!」などの声が寄せられています。

 4月になり、新生活でフライパンや鍋を新しく揃えた人も多かったかもしれません。今回のツイートは、このような人に向けて投稿。IH対応のものはガスコンロでも使用できますが、ガス火専用のものは文字通りガスコンロにしか使用できません。和平フレイズ公式Twitterは4月3日、「忘れてしまった・見た目で判断がつかない場合は、底面に磁石がくっつけばIHに使えます」と紹介。この方法はたしかに便利ですね。

■ 磁力が通らないものはIHでは熱くならない

 和平フレイズの公式サイトに掲載されている「製品豆知識 IH対応のフライパンや鍋はガス火で使えますか?」のページを見ると、「磁力が通らない(磁石が付かない)物は基本的にIHでは熱くならない」「IHは便利なのですが、相手を選ぶ機器」などと記載されています。

 さらに市場には磁石が付かないアルミニウム(合金)のフライパンや鍋が多いのだとか。そのため磁力が通る(磁石が付く)素材を付けてIHに対応させる方法を取っているそう。底面にステンレスなど別の金属を打ち込んだものが最も一般的だといいます。

■ 「IH対応はガス火でも使えますか?」という問い合わせは毎日ある

 和平フレイズのTwitter担当者に話をうかがうと、「IH対応はガス火でも使えますか?」という問い合わせが毎日必ずあるそう。以前から「あの手この手で発信」しており、「今回は一番反響があり、新生活シーズンに合わせてよかった」と語ります。

 今回Twitterで紹介したのは、「アルミ製・ふっ素樹脂加工」を施したフライパンや鍋について。ちなみに「和平フレイズで取り扱っているIH対応のフライパンは、底面の直径が13cm以上あるものが条件。フライパンや鍋の底面直径が小さすぎるとIHに反応しません」と注意を促します。

IH対応のフライパンは、底面の直径が13cm以上あるものが条件

■ フライパンを長持ちさせる方法

 最後にフライパンのプロだから知っている、「フライパンを長持ちさせる方法やお手入れの仕方」などを聞いてみたところ、5つのポイントを教えてくれました。

 ポイント1は「急冷しない」。急激な温度差はフライパンが悲鳴をあげ、表面の加工が痛む原因となるそう。「熱々のままではなく、一呼吸(2分くらい)置いてからお手入れをしてください」と語ります。

 ポイント2は「フライパンや鍋での保存は一昼夜まで」。ふっ素樹脂加工には目に見えない小さな穴があり、フライパンの中で調理したものを長期間保存すると、塩分などの成分が徐々に染み込んでふっ素樹脂加工がはがれる原因に。

 ポイント3は「使用するごとに油を薄く引く」。これによって急激な温度変化を抑えられるので、ふっ素樹脂加工が長持ちするのだとか。焦げ付きやすくなってきてからではなく、新品のうちから薄く引くことがオススメ。

 ポイント4は「調理は中火以下で」。調理時も急激な温度上昇が起こらないように「中火以下の火力で使用してください」とお願いします。さらに「コンロの炎が底面からはみ出さないように」とも。これは炎が底面からはみ出すと、その炎がフライパンの取っ手に当たって焦げる場合があり、危険なためだといいます。

 ポイント5は「鋭利なものの使用はさける」。フライパンの表面に傷が付いてしまうと、その部分からふっ素樹脂加工のはがれが起こるそう。金属製のキッチンツールは、それが使用可能と明記されているフライパンで、「表面を傷付けにくい、角の丸い滑らかなものを」と語ります。木製や耐熱樹脂製のツールは、ふっ素樹脂加工を傷付けにくいので表面の加工が長持ちするのだとか。

 「使い方によって、フライパンの寿命は左右されます」と断言するTwitter担当者。高価なものが必ずしも長持ちするとは断定できないと語ります。また、「洗う際は少し時間を置いて、フライパンが十分冷えてから洗ってください」とアドバイス。急冷をさけるためにお湯を使用するのがオススメで、「柔らかいスポンジと中性洗剤で十分に洗ってください」とのことです。

<記事化協力>
和平フレイズ公式Twitter(@waheifreiz
和平フレイズ公式サイト「製品豆知識 IH対応のフライパンや鍋はガス火で使えますか?

(佐藤圭亮)