普段は「廃材再生師」として、主に木の廃材を利用したアート作品を制作している「加治聖哉」さんが、これまでの作風とは全く異なる作品をツイッターで発表し、大きな注目を集めています。

 それはなんと、全長5メートルに及ぶ、超巨大サイズのシャチのぬいぐるみ。木工だけでなく、布の加工にも長けているとは……いやはや驚きです。

 今作は、結婚する友人へのサプライズプレゼントとして制作したもの。友人は「いつかシャチに食べられてみたい」と語るほどの無類のシャチ好きで、その夢を叶えるべく、実物大のぬいぐるみを贈ることを決意したそうです。

 実は元々裁縫も得意だったという加治さん。廃材を利用した作品以外にも、衣装や髪飾りなどを作ることもあり、ミシンの扱いだってお手の物。ぬいぐるみの中には、コットンの代わりに羽毛布団と浮き輪を詰め込んでおり、ふわふわで弾力のある触感になっています。

中身は浮き輪と羽毛布団

シャチのガワ

 ぬいぐるみを作るのは高校生の時以来ということでしたが、完成した作品はそんなブランクを感じさせないほどの出来栄え。特にこだわったと語る、背びれや全体のフォルムもばっちり仕上がっており、シャチ好きの友人も大喜びで「食べられて」くれたそうです。

食べられる友人

 作品は、友人へのお披露目後、披露宴会場にて展示され、参列者たちも感触を楽しんだり、写真を撮ったりと大いに楽しんでいたとのこと。まさか実物大のシャチのぬいぐるみが展示されているなんて思いも寄らなかったでしょうから、さぞ驚いたことでしょう。

参列者はノリノリで撮影していたそう

 これだけ大きいと、自宅に飾るのも一苦労しそうですが、友人は「このぬいぐるみありきで家を建てる」と宣言。新居完成の際は、シャチのぬいぐるみがリビングに堂々と鎮座する光景が見られる……かもしれませんね。

<記事化協力>
廃材再生師:加治聖哉さん(@scrapanimal

(山口弘剛)