ガンプラにおけるブランドのひとつである、「SDガンダムBB戦士」シリーズ。1987年に販売が開始された、かわいさとカッコよさを兼ね備えたキットは、主に低年齢層を中心に大ヒット。筆者も幼少時によく作っていたものです。

 そんなSDガンダムのキットを、なんと200以上も積み上げた圧巻の光景がツイッターで話題になっています。しかもこれは模型店でも、業者の倉庫でもなく、なんと個人宅!子どもの頃夢見た光景に、当時を懐かしむ声が相次いで寄せられています。

 写真を投稿したのは、ガンプラ歴35年を誇る「sei-the-Rock(セイザロック)」さん。これらのキットは実家にて保管しており、帰るたびに押し入れから引っ張り出して撮影しているというほど、お気に入りのコレクションなのだとか。

 もちろん普段からHGやMGといったキットも購入し、素組みからフル塗装、改修と幅広く制作を楽しんでいるそうですが、「SDガンダムBB戦士」は特に思い入れの強いシリーズ。子どもの頃、模型屋さんでワクワクしながらずっとBB戦士の箱を眺めていたあの頃の思い出に浸りたい、という一心から今も収集を続けているとのこと。

特に思い入れが強いと語るのは、「No.46 豪華頑駄無大将軍」

 数多くあるキットの中でも特に思い入れが強いと語るのは、「No.46 豪華頑駄無大将軍」。当時300円から500円ほどの価格帯が中心だったBB戦士シリーズの中で、1800円という価格は、子どもにとってはなかなかの高額商品。あの一回り大きな箱は、たしかに憧れの存在でした。

 sei-the-Rockさんも、当時は購入することが叶いませんでしたが、大人になってからキットを入手。手にした瞬間は、うれしさのあまり当時の思い出が走馬灯のように駆け巡ったと言います。

 筆者も大きい箱のキットは、誕生日にようやっと買ってもらった記憶があるので、特に80年代から90年代に幼少期を過ごした方にとっては、こうした気持ちは非常に共感できるのではないでしょうか。

 「武者」シリーズか「騎士」シリーズかで悩んだり、説明書に描かれていた漫画を見たりするのも楽しみでしたよね。実際にBB弾を装填して発射できたのも、まだ規制の少なかった当時ならではのギミックでした。

 投稿に寄せられた反響に対しては、「BB戦士が多くの人にいかに愛されてるシリーズなのかということがよく分かりました」と、感慨深げに語ったsei-the-Rockさん。あなたが夢中になって組み立てたキットも、今回投稿された写真の中にあるかもしれません。

 昨今ではなかなか売っているところを見かけなくなりましたが、もしも店頭で見かけたら手に取ってみてはいかがでしょうか。さまざまな仕掛けに心をときめかせた幼い頃の思い出が、きっとよみがえってくることでしょう。

<記事化協力>
sei-the-Rock@わさんぼんさん(@seitheRock1)

(山口弘剛)