眺めているだけでも楽しいミニチュアの世界。ミニチュア作家のfraise(フレーズ)さんがツイッターに投稿したパンのミニチュアは、ただ作りが精巧なだけではありません。

動画に登場する食パンやフランスパンをデザインナイフでカットすると……なんと断面までもが再現されているではありませんか!より本物感にあふれる作品に、つい食欲をそそられてしまいます。

と、ここで先にネタばらしをすると、作品は樹脂粘土で作られているため、カット後本当に断面が現れるわけではありません。ミニチュアを一度成形してから乾燥する前にカットし、断面を作り込んでいく、という手順で制作されていますが、それでもこの作り込みにはただただ驚くばかり。

フランスパンのミニチュア

断面がしっかり作り込まれています

当然ながら、パンの種類によって断面は異なるため、本物を見ながらひとつずつ丁寧に表現しているとのこと。作品を見ると、気泡の形や大きさ、深さといった細部にまでこだわっていることが良く分かります。

目玉焼きのサンドに至っては、割った時にあふれ出る黄身までも再現。とろりと飛び出したように見える、動画の作り方にも一切の余念がありません。

目玉焼きのサンド

中からとろりとした黄身が出てきました

まさに本物にしか見えないミニチュアフードには、「粘土って分かっててもおいしそう」「断面はやっぱり大事!」と、驚きのコメントが多数。3万件を超える「いいね」が付くなど、大きな話題になっています。

こうした反響に対し、fraiseさんは「沢山の方々に作品をご覧いただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。これからもご覧いただく方々に楽しんでもらえるような作品を作っていきたいと思っています」とコメントしました。

なお、fraiseさんの作品は、毎年東京ビッグサイトで開催される東京デザインフェスタに出展しており、作品の展示や販売も行っているそうです。

<記事化協力>
fraiseフレーズさん(@fraise9_nao)

(山口弘剛)