自宅のトイレと言えば、大と小が兼用になったトイレを想像します。Twitterユーザーのえ~しさんの実家のトイレは新築にもかかわらず、商業施設の男性用トイレで見かけるような小便器が設置されています。昔、田舎の実家などでは見かけることもありましたが、最近は珍しいのでは?何かこだわりがあったのでしょうか。

 「父親、ホントすごいと思う」とツイートしていたえ~しさんに話をうかがうと、小便器が取り付けられたのは、家が完成した2022年の夏。それまで集合住宅で暮らしていたえ~しさんの家族が初めて家を建てるということで、それぞれが思う理想をとことん膨らませ、建築事務所と一緒に楽しく設計をしていったそうです。

 ちなみにえ~しさんは大学に進学して実家を離れ、現在は一人暮らしをしているため、ほとんどノータッチだったとか。時折、家族から届く経過報告が「本当に羨ましかった……」と語ります。

 自宅に小便器を設置するのは父親の長年の夢だったそう。「一般的な洋式トイレよりも圧倒的に便利で楽だし、付いていたらかっこいい」と家族に熱弁。洋式トイレだけだった時も、時々便座をあげて立ってしていたといいます。

 そのような父親に対し、周りの家族は「自分が建てる家なんだし、好きにしたらいいんじゃない?」と賛同。決定権を持つ妻(え~しさんの母親)には「自分できちんと掃除するから!」と約束し、OKをもらったのだとか。父親の情熱が実を結んだ瞬間です。

 え~しさんも「長年のロマンを叶えた父の笑顔は素敵でした!」と称賛。新築の家に小便器を取り付けた父親に「感動しました!」「ある意味、誇りも感じます」と語っていました。

 え~しさんが初めて実家の小便器を見たのは、ツイートした12月25日。この日、新築した実家に初めて帰省したそうです。これまで住んでいた実家には小便器はもちろん無く、母親の実家にはあったものの使用されていなかったとのこと。やはり、なかなか無いのかもしれませんね。

 実家で初めて小便器を使った時は、最初は外出先で立ち寄ったお店でしている気分に。しかし、慣れてくると非常に便利で「ズボンを下ろす手間がないというのはやはり楽ですね!」と気に入っている様子でした。

 今回の投稿には、「実家にあった!」とコメントする人が多く見られます。中には「私も作りました」という人も。「歴史は繰り返す」と言いますから、もしかしたら一般住宅に小便器が設置されるケースが増えるかも?

<記事化協力>
え~し 無粋なガキさん(@ESi_nicijo)

(佐藤圭亮)