子どもの体調不良で会社を休むのは、職場によって言い出しづらいことがあります。

 4歳のお子さんを育てながらサービス業に従事している「おしそさん」も、新しい職場では最初そんな不安を抱えていました。しかし、上司の思いもよらぬ提案に感激。12月12日にTwitterで紹介すると5万3000件を超えるいいねを集めています。

 「どうしたら申し訳ないと思わずに安心して休んで頂けるかを考えた結果」と、上司が提案したのは「みんなで『ジャンボリミッキー!レッツ・ダンス!』を踊ること」でした。「お休みの日には動画送りますので、お子さんと見てください」と言われたことに、おしそさんは自慢の職場で働くことができて「幸せです」と喜んでいる様子。

 現実的に考えてみんなで「ジャンボリミッキー!レッツ・ダンス!」を踊ることは難しそうですが、休んでも平気なことをユーモアたっぷりに伝えてくれる上司の方は本当に素敵ですね。

 おしそさんは、現在10人ほどの職場で働いているそう。元々お子さんがアレルギーを持っていて幼稚園を休むことも多かったので、「職場にもご迷惑をおかけすることがあると思います」と相談していたのだとか。

 さらに人が足りない時期だったこともあり、「休みになったらどうしよう……」と毎日ドキドキしていたといいます。今回の上司の言葉は「子どもの体調によっては休むかもしれません」と上司に連絡をした翌日、出勤した時に言われたそう。

 もちろん、その気持ちは嬉しかったものの、ダンスを練習する時間があったら同僚にも休んでほしいと思ったおしそさん。「絶対にちゃんと休んで仕事の事は忘れる、約束する だからどうか踊らないで」と交渉したことを後のツイートで明かしています。

 職場の人たちは非常に優しく、いつも助けてもらっているそうです。少し掃除をしただけなのに「こんなに綺麗にしてくれたんですか?!」と感謝されたり、ミスをしても笑って盛り上げてくれるのだとか。

 小さな子どもがいて、休みも多く、働ける時間が少ないこともあり、なかなか仕事が見つからない中で巡り合えた現在の職場。「うちに来てくださり、ありがとうございます」と優しく接してくれる同僚のために、「私もできる限り、皆さんの仕事に貢献したい」と語ります。

 「浴びせられる舌打ちに謝る職場より、優しく明るく寄り添ってくれる人達の力になりたい」と、おしそさん。自分も職場の人たちを見習って「次に繋げたい」と意欲を燃やしていました。

<記事化協力>
おしそさん(@_______aona)

(佐藤圭亮)