「3Dプリンターの力で、金印を現代的な姿にしてやりました」

 こうつぶやくとともに、一本の動画を投稿したツイッターユーザー・まこさん。「金印」といえば、歴史の教科書でお馴染みの「漢委奴国王印」を連想しますが……現代的な姿とは一体?

 動画を見てみると、印面にはなんとQRコードが彫られており、押印したものをスマホで読み込むと……なんと「漢委奴国王」のテキストが現れたではありませんか!まさかのオチにクスッとしてしまった方が続出しています。

こだわって再現された金印の見た目

漢委奴国王の金印が現代的に?まさかのQRコード読み込みで文字を表示

押すとQRコード

QRコードを読み込むとテキストが表示

 モチーフからアイデアまで、どこをとってもユニークな本作。しかし、制作のきっかけが特にあるわけではなく、「3Dプリンターを使って何か作れないか」と考えていた折に、唐突な思い付きで作ったのだそう。

 Web上で提供されているQRコード変換サイトで文字を変換し、ダウンロードしたデータを3DCAD上にインポート。凹凸をつけたり、取っ手の部分をモデリングしたのちに3Dプリンターで出力したものです。

3Dモデルのデータ

 制作の中でも工夫した点と語るのは、金印の見た目。本来の金印は取っ手の形状が複雑なので、上から斑点模様を付けることで、ぱっと見で金印だとわかるディテールになっています。

 また、本体にはフィラメントと呼ばれるプラスチック素材を用いており、塗装は一切行っていません。素材由来の自然な光沢は、作品の得も言われぬ高級感を醸し出しています。

 投稿には「実際に読み込めた!」「技術はすごいが手間が増えるところがとても現代的」といった驚きの声が多数寄せられており、ついた「いいね」の数は5万件を超えています。

 作品の出来栄えや、投稿への反響については「片手間で作ったものではありますが、多くの方に反応をいただけて非常にうれしい限りです」とコメントしたまこさん。もしも遥か未来の人類がこの金印を見つけたら、困惑してしまうかもしれませんね。

<記事化協力>
まこさん(@MakoTr_315)

(山口弘剛)