赤ちゃんってどこをとってもかわいらしいですよね。ぷにぷにのほっぺ、むちむちの手足、もちもちのお腹などあらゆる箇所から感じられる「赤ちゃんみ」は、乳児期ならではの期間限定。

 しかし、1歳ごろからこうした「赤ちゃんみ」は薄れていきます。子どもの成長はうれしいけど、どこかに赤ちゃんらしさを残しておいて欲しい……という母の葛藤を描いた漫画に、SNS上で共感の声が寄せられています。

 漫画の作者は、趣味で育児漫画を描いている「もうもう」さん。2歳になる息子「おもち」くんを観察しているところから始まります。

 近頃おしゃべりは会話っぽくなり、積み木やパズルも出来るように。なんと歌まで上手に歌えてしまうおもちくんに対し、もうもうさんは危機感を覚えます。「赤ちゃんみは一体どこへ……!?」

出来る事が増えてきたおもちくん

赤ちゃんみは一体どこへ……?焦るもうもうさん

 足ものびたし、縦に長くなったおもちくんの体のどこかに、赤ちゃんみが残っていて欲しい……と、懇願するもうもうさん。Tシャツの袖をさっとまくると、そこに残された「腕のちぎりパン」をついに発見しました。これには「あったー!よかったぁ~」と、もうもうさんも大感激したようです。

腕のちぎりパンを発見し感激するもうもうさん

 もうもうさんが、おもちくんから赤ちゃんみが徐々に失われつつある、と感じたのは1歳を過ぎたあたりからで、以来「まだ赤ちゃんだよね?」と確認する日々を送っていたのだそう。

 そんな折、かろうじて発見することが出来た、腕の肉が割れていることを表す「ちぎりパン」。発見当時の心境を「まだ線(段?)がある!!かわいい!!でしたね」と、ホッとした様子で振り返っています。

 しかし、いつかは完全に消えてしまう赤ちゃんみ。それはもちろん、子どもが成長したという証ですから、喜ばしいことであることは理解しつつも、やはり一抹の寂しさも感じてしまうもの。

 それでも、すくすく成長するおもちくんに対し、「とにかく健康で心も身体も大きくなってね!」とコメントを送ったもうもうさん。こうした身体的な特徴が見られなくなってしまったその時が、赤ちゃんを卒業した日と言えるのかもしれませんね。

<記事化協力>
もうもう@漫画さん(@dokidoki_ganmo)

(山口弘剛)