秋と言えば紅葉のシーズン。レジンアートペイント作家の「Mina☆Art」さんは、木々が美しく染まる秋の並木道を、見事レジンの中に描いてみせました。

 ツイッターへの投稿に付けられた「ズームして見たくなる作品ですっ」のハッシュタグ通り、アップにして中を覗いてみると、確かにもっと奥までみたくなる景色。美しい並木道が続いています。

 レジンの中に美しい花のオブジェや風景を描く作風を得意とするMina☆Artさん。今作は「散歩道シリーズ」と呼ばれる作品のうちのひとつで、これまでにも冬はクリスマスロード、春は桜並木、夏は蛍やヒマワリロードといった作品を同様の手法で手掛けてきました。

ヒマワリロード

クリスマスロード

 ピラミッド型のモールドにレジンを少し注ぎ、硬化したら絵を描いて、またレジンを注いで……という作業を繰り返すことで、吸い込まれるような奥行きを表現。いずれも美しい作品でつい見惚れてしまいますが、「散歩道シリーズ」誕生のきっかけは作業中のアクシデントだったそうです。

 別の作品を制作中に、誤ってモールドを倒してしまったときのこと。その状態をみて、閃いたといいます。さっそく薔薇のアーチトンネルを描いてみたところ、かつて見たことのないなんとも不思議な作品に。以来、この散歩道シリーズは、Mina☆Artさんの代表作となりました。

アクシデントから生まれたという散歩道シリーズ

 一面一面を丁寧に、重なって見えないであろうところまで見えてもいいように描き込んでいるという本作。敢えて残しているというレジンの気泡も、作品の幻想的な雰囲気をより引き立てています。

見えないところまで描かれています

横から見るとその仕組みがわかります

 制作した作品は自身のWEBショップにて販売を行っていますが、過去の散歩道シリーズはすべて完売となっており、現在は受注生産という形で制作依頼を受付中。この他、季節に合った散歩道オブジェを描いて販売することもあるそうです。

<記事化協力>
Mina☆Artさん(@MinaArt3)

(山口弘剛)