秋の味覚「しいたけ」が、ファッションアイテムに大変身!傘の部分を帽子に見立てた、羊毛フェルトの「しいたけベレー帽」がSNSで評判です。

 水フェルトという技法を用いた手作業にて、丁寧に作られたしいたけの表面感に加え、十字に入った飾り切りまで再現。本物そっくりのしいたけベレー帽を見ると、思わず食欲がそそられてしまいそう。

 今作「しいたけベレー帽」の作者は、羊毛フェルト作家のnattu;n(なっつん)さん。今作に限らず、鯖をモチーフにしたポーチや、たこ足マフラーなど、思わず目を引かれるユニークな作品を多数制作しています。

鯖のポーチやがま口

 nattu;nさんが、しいたけベレー帽を制作したのは、実は5年前にさかのぼります。2017年に開催された、きのこがテーマのグループ展に参加したことがそもそものきっかけでした。

 出品する作品を制作するにあたり、「身近でわかりやすく、インパクトもあって楽しい」と考えた時に、自然としいたけをイメージしていたのだとか。以来、口コミを元に人気の作品となり、現在もイベントへの出展時や、不定期の受注生産などで制作を行っています。ちなみに、ベニテングタケのベレー帽や、キヌガサタケのハットといった品種違いも。

ベニテングタケのベレー帽

 見た目がとってもユニークなしいたけベレー帽ですが、nattu;nさんが特にこだわっていると語るのは、てっぺんの「飾り切り」の部分。よく見るとわかりますが、この表現は上からフェルトを貼り付けたのではなく、実際の飾り切りのように切り込みを入れて、リアルな凹凸を再現しているのです。

しいたけ制作中の様子

飾り切りを完全再現しています

 一見すると使いどころが難しそうなしいたけベレー帽ですが、デザインのかわいらしさはもちろんのこと、色味も主張しすぎないブラウンカラーで日常使いにも向いていそうです。すれ違う人に二度見されてしまうことは間違いないでしょうが……。

着用時はこのように

 「普段使いで日常に溶け込むしいたけになってほしいです」とnattu;nさんもオススメ。落ち着いた印象になってしまいがちな秋冬のコーディネートにおいて、存在感抜群のデザインと言えるでしょう。

 なお、しいたけベレー帽は10月15日、16日にみなとみらい「MMテラス」(横浜市西区)で開催予定の「ヨコハマきのこ大祭2022」にて販売予定のほか、nattu;nさんのWEBショップにおいても、10月31日まで受注生産のための受付を行っています。

<記事化協力>
nattu;nさん(@nattuny)

(山口弘剛)