ガンプラといえば、素材は当然プラスチック……のはずですが、まるで金属のような輝きを放つ、4つのガンプラ作品がツイッターで注目を集めています。

 まるで磨き上げられた甲冑のような装甲は、どんな攻撃も跳ね返してしまいそう。そのまま高級インテリアショップに並んでいても違和感のない佇まいに、思わず見惚れてしまいます。

 作品はいずれも、ツイッターユーザー・Kシェパードさんが制作したもの。20年以上前からガンプラ製作を趣味とし、その腕前はバンダイ公式の世界大会「GBWC」において、日本代表ファイナリストに名を連ねるほどという、高い制作技術を持つガンプラビルダーです。

 そんなKシェパードさんが得意とするのが、今作のようなメッキ塗装やキャンディ塗装といった、表面をピカピカの金属のように見立てる手法。さぞ特殊な道具を使って、磨き上げているに違いない……と思われるでしょうが、「使用してるのは普通のエアブラシです」と、聞いてまたまたびっくり。

メッキ塗装のジオング

メッキ塗装のズゴック

 使用したのは「ハイパークロームAg」と呼ばれる塗料で、こちらももちろん市販品。しかしながら、「メッキ塗料は使用難易度が高く、使いこなせるまで何度も練習を重ねました」と語るように、これだけの輝きが出せるのは、その長年の製作による高い習熟度があってこそ成せる技と言えるでしょう。

メッキ塗装のジ・O

 「特にこだわっているのは『焦らず丁寧に進めること』です」

 製作の心得をこのように話したKシェパードさん。一見すると当然のようにも感じますが、特に塗装においては、下地も中塗りも上塗りも、全ての工程が最終の仕上がりに繋がるため、どこかひとつでもつまずくと満足いく仕上がりにはなりません。

 凹凸や金属焼けの色など、手の掛かる作業を苦労して進めても、別の工程で全てダメにならないか……と、最後まで一瞬たりとも気の抜けない作業が続きます。集中力を切らすことなく、当たり前のことをいかに高い基準で実行し続けられるか、これこそがKシェパードさんの製作の根底にあるものと言えるでしょう。

プラモデル製作中の様子

慎重に丁寧に作業を進めます

 こうした心構えで、多くのガンプラと向き合ってきた中でも、特にお気に入りと話したのはMS「キュベレイ」。もともとデザインが好みで、メッキ塗装に初めてチャレンジしたのもキュベレイというほど、Kシェパードさんにとって思い入れの深い機体なのだとか。過去にGBWC日本大会ファイナリストに選ばれた際のキットも、もちろんキュベレイです。

GBWC2019ファイナリストの盾と共に

キャンディ塗装のキュベレイMk-2

 ツイッターへの投稿には「こんな、ピカピカのメッキ塗装に独学でたどりついたんだ……!」「マジで凄すぎ!どうなってるの?」と、いったコメントが続々と寄せられるなど、同じガンプラビルダーから見ても、その出来栄えは目を見張るものがあるようです。

<記事化協力>
Kシェパードさん(@syunkan715)

(山口弘剛)