一部では「最強の消しゴム」なんて異名を持つ、100円均一ショップ「ダイソー」が販売展開する「ビニール素材の汚れ取り消しゴム」。

 デスクマットのトナーや手帳等の手アカといった「汚れ」を取るという、文房具として広く普及しているタイプとは一線を画す機能が特徴的ですが、どうやらこれは、フィギュアなどにも有効なようです。BUSTER BOOTHさんの投稿が注目を集めています。

「以前、TLで見かけたフィギュアの色移りや汚れを取ることができると噂のビニール素材の汚れ取り消しゴムを使ってみました。
デクのアゴ付近の黒い点と響の腿裏の色移り汚れが見事に消え去りました。これは素晴らしい商品ですね一つ持っておくと安心なアイテムです」

ダイソー「ビニール素材の汚れ取り消しゴム」。

 つぶやきとともに、購入した商品と、使用したフィギュア画像をTwitterに投稿したBUSTER BOOTHさん。自身のDIY趣味を生かし、数年前に自作したブースがきっかけで、現在はブース制作の代行業者として活動されています。

 BUSTER BOOTHさんが、「ビニール素材の汚れ取り消しゴム」を購入したきっかけもTwitterでした。1年ほど前に「バズ投稿」を目にし、ダイソーへ足を運んだものの見つからずに一度は断念。その後半年ほどしてから偶然発見し、購入に至ったわけですが、当時は汚れを落としたいフィギュアがなかったそうです。

 そんな中で、先日中古ホビーショップにて購入したフィギュアに、消しゴムを使用したくなるような汚れが目立っていました。というわけで、1年遅れで実践に至ることに。

 今回検証する人気漫画キャラフィギュアには、口元に黒い斑点、膝裏には縦筋で黄ばみのような汚れが見られます。早速その部分を擦ってみることにしたBUSTER BOOTHさん。

口元付近にある黒い斑点。

膝裏の縦筋の黄ばみ。

 すると、なんということでしょう。いずれの箇所も、きれいさっぱりと汚れが取れて、まるで新品同様の姿に。この変貌ぶりには、多くのTwitterユーザーも注目する結果となりました。

 「二番煎じネタで、ここまでの反響は正直予想外でしたね」と、反応の大きさに驚いたというBUSTER BOOTHさん。念願かなっての検証でしたが、同時に「プロ視点」で、様々な発見もあったそうです。

 「使用感としては不思議な感覚でした。研磨剤も使用せず、擦るだけで汚れが落ちるとか、一体どんな魔法なんだろうと。ただ、あまり強く擦ると下地の塗装が剥げる可能性があるので、優しく擦るのがポイントかもしれません。普通の消しゴムと違い、摩耗して小さくなったりしないと思うので、これ1つ持っておけば精神衛生上とてもいい商品ではないでしょうか」

 一方で、投稿の反響からか、かつての自身と同様にダイソーへ買いに行くユーザーも現れましたが、在庫切れだったという報告もあったそうです。

 「購入したタイミングで試すべきでした。半年前と現在で、店舗状況が違うことを考慮すべきでしたね」と反省しきりでしたが、念のため編集部でダイソーネットストアを調べてみると、「ビニール素材の汚れ取り」の品名で変わらず販売されていました。本稿執筆の2022年8月26日時点の話として、ここにご報告いたします。

<記事化協力>
BUSTER BOOTHさん(@BUSTER_BOOTH_)

(向山純平)