猫の表情は目に出る、なんてことをいいますが、猫と暮らしていると目の具合で相手が何を考えているのか、大体分かってくるようになるもの。嬉しい時やしょんぼりな時、実に色々な感情が目にあらわれます。

 Twitterに投稿された、座った状態でちょっとヤンキー風にこちらを見る猫さんの写真。強めの圧を感じますが、どうしたんでしょう?

 飼い主さんが「わがやのニャンキー」の言葉を添えてツイートしたのは、2021年11月28日生まれのしらたまくんの写真。同じ日に生まれた兄弟猫、ごましおくんと仲良く暮らしています。

 座った脚を崩しつつ、両手を広げ気味にして体を支えている姿は、まるでヤンキーが座り込んで「あぁん!?」と下から相手を睨みつけているよう。な、何かご不満でも?

 飼い主さんに事情をうかがってみると、特に大きく機嫌を損ねたのではなく、たまたま「ガンを飛ばしている」感じに撮れただけだったそうです。

 「ただ、変な座り方してたので写真を撮るため、椅子を動かしてしまいました。くつろいでいたしらたまからすると『何ジャマしとんじゃ!』と、少なからず不満はあったかもしれません」

 しらたまくんが横座りのようになっていたので、正面から写真を撮ろうと飼い主さんが乗っている椅子を動かしました。せっかくいい感じでくつろいでたのに、なんで動かすの!というちょっとした不満と、下からのカメラ目線が「ヤンキー風」になってしまったようです。

 目の表情をよく見てみると、そこには怒りというより、急に椅子が動いたので「おっとっと」と両手で踏ん張った、という感じもうかがえます。しらたまくんは普段、何か要求がある場合はその場に行ってニャーニャー言うことが多いんだとか。

 飼い主さんは、この表情に要求ではなく様子見、もしくは警戒感を見てとったようです。

 「抱っこされるのが嫌なので、この後抱っこされるんじゃないか……と写真撮影から抱っこへのコンボを警戒したのかもしれません」

 幸い、しらたまくんの警戒は空振りに終わり、抱っこまではされなかった模様。猫の側も、いろいろ思いを巡らせて、目の色に出るみたいですね。

<記事化協力>
わがやのねこさん(@neko_wagaya)

(咲村珠樹)