ツイッターユーザーのRyutaroさんが、「今でも最適解」と投稿した写真には、扉を閉じた押し入れが写っています。もう1枚の写真で扉が開かれると、Ryutaroさん自作の模型部屋が姿を現しました。

 制作に欠かせない工具が整然と並べられ、ストレスなく作業に集中出来そう。押し入れの中、というのもロマンを感じます。

 会社員として働く傍ら、趣味で模型制作を行っているRyutaroさん。この模型部屋を作ったのは2020年の4~5月頃で、それまでは自室に別の作業机を置いて、模型制作を行っていました。

 改造前の自室空間は、机があることで押し入れが開けづらくなる問題を抱えていました。さらに、人を呼ぶのがはばかられる見た目という問題も。どうにか出来ないかと考えていたところ、押し入れ内を模型部屋に改造するというアイデアを閃きました。

何の変哲もない押し入れを開くと……

そこにはロマンあふれる模型部屋が

 必要な材料は主に100円ショップやホームセンターなどで入手。元の構造には手を加えず、ワイヤーネットやカラーボックス、突っ張り棒などを用いて内装を作り上げていきます。照明なども含めてかかった費用はおよそ2~3万円と、比較的安価で済むところも、手作りならではと言えるでしょう。

 レイアウトの中でもRyutaroさんが特にこだわったのは、よく使う物が取りやすい場所にあることと、散らかしていても扉を閉められる構造にすること。

 内装を見てみると、たしかにニッパーやデザインナイフといった必需品は扉内側のワイヤーネットに集まっていたり、作業場が広々と確保されていたりなど、自身が使いやすいよう工夫したであろう箇所が随所に見られます。

 その全貌は模型部屋でありつつ、Ryutaroさんだけの秘密基地。「使い始めて3年目になりますが、机に広げていた頃よりもすっきりしていて気に入っています。また、押し入れの外には物が出ないので散らかりにくいこと、趣味のON/OFFがはっきりしたことがメリットです」と、使い心地も大変満足の行く仕上がりとなったようです。

 ロマンあふれる押し入れの中の作業場には、4万件を超える「いいね」に加え、「めっちゃいい……憧れる……! 」「うらやましい!男の城って感じ!」といったコメントが寄せられるなど、多くの方から羨望の眼差しが向けられていました。

今も整然と維持されています

 もちろん2022年現在も、その整然さは失われていません。これからもきっとたくさんの作品が、この模型部屋から生み出されることでしょう。

<記事化協力>
Ryutaroさん(@redcreeper1997)

(山口弘剛)