体力づくりのために、ウォーキングやランニングを行っている方は多いと思いますが、日中仕事をしている方はどうしても夜間になってしまいがち。暗くて視界が悪くなってしまうことによる安全面の問題や、時に自身が不審者に間違われてしまうことも。

 そんなトラブルを危惧した8歳の娘さんが、夜間ウォーキングに赴く父に渡した「父のしょうめいしょ」がツイッターで大きな話題になっています。いったいその内容とは……?

父のしょうめいしょ
おまわりさんこのひとは父です。
へいぼんなこどもの父です。
つかまえないでください。

 ツイッターに投稿された写真には、このように記されたメモが写っています。

 どうやら娘さんは、もしも父が警察官に職務質問等を受けることがあった場合には、このメモを見せて不審人物ではないということを証明して欲しい、という思いから書いた模様。筆者も同じ父の立場として、娘さんの健気な思いに心を打たれてしまいました。

 娘さんの母であり、今回の写真を投稿した「野生のパフェ研究家」さん(以下、投稿主さん)によると「娘は『父、ひげもじゃだし、あるといいと思ったから……おまわりさんも悪い人じゃないってわかるでしょ?』と言っています」とのこと。

 なるほど、ひげを生やした父の外見が、あらぬ誤解を生んでしまうことがあるかもしれないという懸念から、手書きの証明書を発行するに至ったようです。

 ちなみに、娘さんが父のために証明書を書いたのは今回が二度目。当時字が書けるようになったばかりの娘さんは「ことものパパですつかまえないでください」と紙に書いて父に渡しました。

 その手紙は今も父の財布の中に大事にしまわれており、今回の証明書ももちろん一緒に持ち歩いているのだそう。幸いにも、今のところ不審人物に間違われたことはないそうですが、きっと父も娘さんの気持ちを心強く感じていることでしょう。

昔書いた証明書

 娘さんが書いた証明書を見て、「夫はなんでそんなに怪しいと思われてるんだろ……しかしかわいい!」と心をつかまれた様子の投稿主さん。

 ツイッターへの投稿にも5万件もの「いいね」が付いたほか、「ムスメチャン言葉遣いが丁寧で素敵~!」「全部アーニャの声で脳内再生されました。かわいすぎます」と、いうコメントも寄せられています。

 ちなみに「アーニャ」とはアニメ「SPY×FAMILY」に登場する自称6歳の女の子のキャラクターで、娘さんは作品の大ファンなのだとか。たしかに「父」「へいぼんなこども」といった言い回しは、なんとなくアーニャの言葉遣いが連想されますね。

 投稿への反響について「もしかするとみなさん、アニメの最終回を迎えて、アーニャさんロスになっているのかも」と分析した投稿主さん。

 「SPY×FAMILYは、子ども達のことを、とても考えて作ってくださった作品だと思います。原作も二期も、家族で楽しみにしています」と、他人想いで正義感の強いアーニャの姿に、投稿主さん自身も大きな影響を与えられているようです。

<記事化協力>
【散漫】野生のパフェ研究家【何卒】さん(@parfaitthestudy)

(山口弘剛)