野生の鹿が生息していることで知られる奈良公園。売店で購入出来る鹿せんべいを与えることで、鹿たちと触れ合えることでも有名です。

 しかしながら当時、せんべいを持っていなかったにもかかわらず、なぜか鹿たちにロックオンされてしまった1歳の男の子。じりじりと近づいてくるシュールな光景を収めた写真が注目されています。一体何が鹿たちの好奇心を刺激したのでしょうか……。

 写真をツイッターに投稿したのは、刺繡作家の田口ナツミさん。先日、東京から帰ってきていた姉と共に、お子さんたちを連れて奈良公園を訪れた際の出来事でした。

 せんべいを持っていないのに、なぜか鹿たちの標的となってしまった息子さん。その理由については、田口さんも「全く心当たりはありません」と首を傾げている模様。

 せんべいに似た色の服を着ていたからなのか、耳のついた麦わら帽子を被っていたからなのか……謎は深まりますが、実は当時、公園には修学旅行生らが訪れており、鹿たちにせんべいを与えていたのだとか。

 一通り食べ終わり、鹿たちが次の餌場を探していた際に、息子さんを発見。おそらく「次はあの子にせんべいがもらえるかも」と思ったのでしょう。鹿たちが一斉に向かってくるというハプニングに見舞われてしまったようです。

 じりじりと距離を詰めてくる鹿たちに、「ん?鹿がこっち見てる?」「こっち来てるー!!」と慌てた田口さんに対して、鹿が大好きな息子さんは、うれしそうにその場で待ち構えていたとのこと。きっと「鹿たちと触れ合いたい!」とワクワクしていたに違いありませんね。

 この後は、田口さんの姉に抱きかかえられ、無事その場を退散したそうですが、不用意に近づくとかまれたり、突進されてケガをすることも。特に小さなお子さん連れの時は、公園内に掲示されている注意事項を熟読した上で、安全に鹿たちとの触れ合いを楽しみましょう。

<記事化協力>
田口ナツミさん(@NatsuTagu)

(山口弘剛)