都道府県をモチーフに、「栓抜き」や「洗濯バサミ」「パンの袋を留めるやつ(バッグクロージャー)」などを制作している、麦茶さん(@darkmatter159)が、新たな作品を生み出しました。

 今回麦茶さんが選んだのは「北海道」。多くの方がパッと思い浮かべられるであろう、特徴的な形をした北海道は、一体どのようなアイテムに変身するのでしょうか?

 その答えは、ひとつでさまざまな役割をもつ「多機能ツール」。ツイッターに投稿された動画には、「ボルトを回せる」「缶を開けられる」「穴を開けられる」といったさまざま機能が、実演と共に紹介されています。

北海道でボルトが回せます

缶だって開けられます

何と栓抜きにも

 麦茶さんが制作する都道府県シリーズは今作で16作目。兼ねてから日常生活を送る上で「これが欲しい」と感じたものを、「都道府県の形で作れないか?」と考えているのだそう。今回の作品は「一台で何役もこなす多機能ツールを作りたい」と思いつき、そこで目に留まったのが「北海道の特徴的な形」だったそうです。

 いつもの作品は自身が所持している3Dプリンターを用いて制作していますが、今作は多機能ツールということもあり、金属製が望ましいと考えた麦茶さん。制作した3Dデータを金属で出力するために、専門業者に依頼するという熱の入れ具合からも、今作への本気度がうかがえます。

 様々な機能を持つ「北海道」制作時、特にこだわったのは「持ち運びのしやすいサイズ感」。たしかに多機能ツールと言えば、常に携帯出来て、いつでも使用できることが絶対条件。手のひらに収まるほどのサイズ感で、パッと取り出して使うことが出来そうですね。

持ち運びしやすいサイズ感はこだわりポイント

 麦茶さんの投稿には4万件以上の「いいね」が付き、「北海道の形でこんな発想が出来るとは」「北海道って多機能だったんだ」と、そのアイデアに驚きの声が多数寄せられています。

 なお、今回の多機能ツールの制作の様子や、麦茶さん制作の過去の都道府県シリーズはYouTubeチャンネル「麦茶の逸般人工作室」にて公開中です。次はどの都道府県になるのか、今から気になってしまいますね。

<記事化協力>
麦茶の逸般人工作室さん(@darkmatter159)

(山口弘剛)