リメイク作品が発売されて久しい「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」に登場する「ハクタイの森」をテーマにしたジオラマが、ツイッターで注目されています。

 緑あふれる森の水辺に現れたのは「ドダイトス」と「ナエトル」の親子。ゲームとは異なり写実的な作風でありながら、親子の関係性もうかがわせる、とても温かみある作品となっています。

 作品を制作したのは、趣味で造形や模型、イラスト制作を行っているというくまごろさん(@kumagoro_mk2)。ジオラマ制作はまだ取り組み出したばかりで、今作がまだ2作目なのだとか。しかしながら、そのクオリティの高さには驚かされます。

 制作は、冒頭の「ダイヤモンド・パール」リメイク作品や、派生作品である「LEGENDSアルセウス」の発売がきっかけ。くまごろさん自身、「ダイヤモンド・パール」直撃の世代で、リメイクの発表にいてもたってもいられず、勢いで制作したのだそう。

 ジオラマの舞台に「ハクタイの森」を選んだのは「自然の中での野生ポケモン達の暮らし」を表現する舞台にぴったりだったため。

 また、くまごろさんが当時冒険のパートナーに選んだナエトルと、その進化先であるドダイトスは、長く旅をした相棒として特に思い入れが深く、自然豊かなハクタイの森との相性の良さもあり、登場させるポケモンに決めました。

石粉粘土で作られたっポケモンはまるで生きているかのよう

 森の情景もさることながら、特に注目すべきはやはりポケモンの造形です。石粉粘土(ニューファンド)を用いて表現された、ドダイトスの大型生物としての迫力と、老成された威圧感。それと対照的なナエトルの幼さ、無邪気さ。この親子の対比はくまごろさんが特にこだわったと話したポイントです。

 また、作品をよーく見てみると、木にはケムッソやミノムッチ、そして水の中にはケイコウオの姿も。森で生活するポケモンたちのリアルな息遣いが聞こえるような、まさに「ダイヤモンド・パール」への愛が詰まった作品となっています。

木の上にはケムッソの姿が

水の中をケイコウオが泳いでいます

 今作はSNSでの公開のみならず、5月11日から15日の間で開催された「静岡ホビーショー」にて展示が行われ、作品を見た来場者の多くから、「生きている感じがする」「今にも動き出しそう」と、その出来栄えに驚きの声が寄せられた模様。

 「ありがたいことに会場でも多くの反響をいただけたので、今後もどこかで展示することになると思います」とくまごろさん。機会があれば、ぜひ実物を見てみたいですね!

<記事化協力>
くまごろさん(@kumagoro_mk2)

(山口弘剛)