「今年は高知家大模型展示会が有るのかな!?有るとしたらこれを持っていく!!」

 文面からあふれ出る「展示会へのワクワク感」が伝わるつぶやきを投稿したのは、ツイッターユーザーの浩輔友杉さん。「これ」が指すものは一体何かと、写真を見てみるとそこに写っていたのは「機動戦士ガンダム」に登場する戦艦「ムサイ」。

 公民館の一室で撮影されたムサイですが、驚くべきはそのサイズ。100分の1スケール、全長約3メートルで再現された模型は、まさに圧巻の一言。筆者も思わず「すげえ……」と心の声が漏れておりました。

 作品はもちろん友杉さんが制作したもの。普段は会社員として働く傍ら、趣味でガンダムを中心に模型やジオラマの制作を行っており、中国四国地方各地で開催される模型展などに作品を出展しています。

 実は今回のムサイ以外にも、作中に登場する大型戦艦を複数制作している友杉さん。そのきっかけは岡山県倉敷市で開催されている模型展示会「おかホビ!2017」にて、目玉の大型展示として「ホワイトベース」を制作したことだそう。その流れでムサイを制作し、現在は「アーガマ」を制作しているようです。

友杉さんが過去制作したホワイトベース

 今回のムサイも展示会用の大型作品で、2020年に制作したもの。「おかホビ!」以外の展示会にも出展され、先々で大きな注目を集めているようです。これだけの迫力ある大型作品であれば、ガンダムファンでなくとも足を止めて見てしまいますよね。

モビルスーツと合わせるとさらに迫力アップ

超ビッグスケールのムサイ

 材料には加工のしやすさから住宅断熱材を使用。軽量で持ち運びもしやすく、なんと分解して車一台で運べてしまうのだとか!さらに「コムサイ」の取り外しが出来たり、格納庫にプラモデルが置けるなど、細部へのこだわりも満載。約6か月の制作期間を経て、完成に至ったそうです。

細部へのこだわりも忘れていません

 これだけの高い完成度を誇る作品でありながら、その出来栄えについては「見てくれた人の言葉が全てかなと」と、多くを語らない友杉さんに対し、ツイートには「デカイ!ムサイ!」「熱意と技術力が凄い……!」「世の中に凄い人がたくさんいる」と称賛の声が相次いで寄せられ、多くの方を驚かせたようです。

 今回のムサイは10月開催予定の「おかホビ!2022」にて展示を予定しているほか、開催されれば冒頭の「高知家の大模型展示会」にも出展予定とのことです。

<記事化協力>
浩輔 友杉さん(@3Jg7VllVPqV8ktv)

(山口弘剛)