「これぞジェネレーションギャップ」……なツイートに、12万件を超える「いいね」がつき、特にゲームファンの人たちを愕然とさせています。

 ツイートを行ったのは麻酔科指導医のnosadaさん(@anesthnosada)。中学生の男子に対して、麻酔の説明を行うとき「メタルギア」を例えとしてあげたのですが……返ってきたのは予想だにしなかった反応でした。

先日、中学生男子に麻酔説明をした時の出来事。

俺「コナンとかメタルギアだと、麻酔針を刺せば眠ってしまってそのまま何ともないよね?
けど現実には呼吸をサボってしまうから補助が必要になります。
ここまでで何かわからない事あるかい?」

少年「あの、メタルギアって何ですか?」

 「メタルギア」シリーズと言えば、可能な限り敵との接触を避けながら、物語を進行する「ステルスアクションゲーム」の代名詞とも呼べるゲームソフト。

 世界中に多くのファンを持つ作品ですが……言われてみれば、最新作となる「メタルギアソリッド5 ファントムペイン」が発売されてから今年で7年目。おそらく生まれた頃に「メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」が発売されたであろうことを考えると、中学生のこの反応はある種、仕方がないことなのかもしれません。

 ちなみにnosadaさん自身も、「過去作はかなりやり込んだ」というメタルギアシリーズのファン。作中では見張りなどの敵を眠らせる際に麻酔銃を用い、とても使用頻度の高い武器であるため、麻酔の例えにうってつけと思ったのでしょう。

 しかし、返ってきたのは「メタルギアが通じない」というまさかの結果。しかもこの中学生は、「ある程度ゲームに詳しい子」とのことなので、より一層の衝撃を受けたようです。

 この時の心境をnosadaさんは「!」の絵文字ひとつで表現。作中で敵に発見された際の、「あのアラート音」が脳内で再生された方も多いのではないでしょうか。筆者はこの音を聞くたびにドキッとしてしまいますが、このツイートを見た瞬間、たしかにあの音が聞こえました……。

 投稿の返信欄には、時の流れの速さを憂う声が多数。「あぁ、もうそんな時代になってしまったのか……」「世代ギャップを突きつけられて、こっちの呼吸が止まりそう」と、nosadaさん同様に、多くの方の脳内でアラート音が鳴ったようです。

 年を重ねると時間の感覚が鈍ってしまうもの。特に自分よりも一回り年下と話す機会が増える30代~40代は過去の思い出を留めておくと同時に、常に知識や時代感覚をアップデートしておきたいところですね。

<記事化協力>
nosadaさん(@anesthnosada)

(山口弘剛)