日当たりの良い場所にあるプランターは、植えてある植物だけでなく、猫さんにとっても絶好の場所。俗に「猫が生える」と表現されるほど、日向ぼっこに利用されています。

 今回もTwitterに、プランターで日向ぼっこする猫さんの写真が投稿されました。飼い主さんの話では、猫さんは何も植えていないのをちゃんと確認して乗っているそうですよ。

 プランターに乗り、目を細めて日向ぼっこしているのは、茶トラのこたろうくん。静岡県出身の元保護猫で、現在は東京で暮らしています。

 見るからに「あったかい~」と、このところの陽気を満喫している様子。飼い主さんに話をうかがうと「洗濯物を取り込もうとベランダに出た際、こたろうも一緒についてきたんです」と状況について語ってくれました。

 こたろうくんの偉いところは、どんな状況でもプランターに乗るわけではないということ。「花やハーブが植えられている時は上がりません」との言葉からすると、こたろうくんはプランターに飼い主さんの大事なものがある、ということを理解しているようです。

 飼い主さんも、こたろうくんに対しプランターに何か植えられている時は上がらないよう、教え諭しているとのこと。上の段には草花、下の段にはバジルを植えていたそうで、ちょうどこの前日、植えてあったバジルが枯れたので抜き取り、土を休ませていたタイミングだったんだとか。

植えてあるバジルを確認するこたろうくん(こたぽんさん提供)

 いつもはベランダに置いてある猫草の鉢から、猫草を食べたりしているんだそう。「プランターで日向ぼっこする姿は一年ぶりくらいに見ました。暖かくなったこと、何も植わってなかったこと、日がちょうど差していたことが重なったので、上がったのかもしれません」と話してくれました。

 ひょっとしたら、前日にプランターを綺麗にしている様子をどこかから見ていたのかも。それでも長居することなく「15分ほど日向ぼっこを楽しんで、なんとなく、私が洗濯物を取り込み終わって戻るのかな、ということを察知したらすぐに自分から降りてきました」ということですから、こたろうくんは聡い子なのかもしれませんね。

 飼い主さんの言いつけを守りつつ、つかの間の日向ぼっこを楽しんだこたろうくん。早春のうららかな日差しは、どんな感じだったんでしょう。

<記事化協力>
こたぽんさん(@kotapom76)

(咲村珠樹)