主に「機動戦士ガンダムシリーズ」に登場する、モビルスーツのコスプレ衣装を制作しているくろぼうしさん(@zgokzogok)。昨年劇場公開された「閃光のハサウェイ」に登場した「メッサー」を制作しました。

 今回も、まるでガンプラがそのまま大きくなったかのようなクオリティを誇る作品に、多くの驚きと称賛の声が寄せられています。

 劇中において、主役機でもライバル機でもない、いわゆる量産型モビルスーツである「メッサー」。くろぼうしさんが「閃光のハサウェイ」を観た際に物語の中盤で、メッサーがダバオ上空から降下するシーンがとても印象的で、コスプレ衣装として表現してみたくなったことが制作のきっかけだそうです。

 過去の作品同様、主な材料にはスチレンボードを使用しており、その上にカッティングシートを貼り付けて彩色。強度が必要な部分はボール紙、軽量化が必要な部分は発泡スチロールを用いるなど、さまざまな材料が使用されている他、モノアイやブースター部分にはライトが仕込まれているなど、細かいギミックにも余念がありません。

細かいギミックにも余念がありません

 制作中、くろぼうしさんが特に工夫したのは、視界を確保するために衣装にカメラを取り付けたこと。着用時はメッサーの頭部分ではなく、胴体の中に頭を入れますが、内部に設置したモニターに外の様子が映し出され、まるでコックピットのような気分が味わえるそうです。

視界はカメラを取り付けることで確保

 その他、パワードスーツのように腕を衣装の外から動かす構造にしたりと、くろぼうしさんにとっても初めての試みが詰まった衣装となりましたが、その出来栄えに対しては「まずまずの出来」と概ね納得の様子。これで完成ではなく、「気になる部分は改修をし、さらに完成度を上げていきたいです」と、今後さらに進化していくことを明かしてくれました。

ガンプラがそのまま大きくなったかのようなクオリティ……!

 今回の衣装は2月26日、27日に池袋サンシャインシティにて行われたコスプレイベント「アコスタ!」にてロールアウト。その様子を自身のツイートでも公開していますが、多くの方から高い評価を得ていることがわかります。

 今後の出展予定は今のところ未定ですが、「昨今の情勢を見ながら、他のコスプレイベント等でも披露していきたいです」と宣言。会場に降り立つメッサーの雄姿を、ぜひこの目で見てみたいものです。

<記事化協力>
くろぼうしさん(@zgokzogok)

(山口弘剛)