新鮮で採れたてのニンジンや大根、キャベツがズラリ……と思ったら、なんとこれ全部パンなんです。切ると絵が出る「イラストパン」などを作っているブレッドアーティストのRanさんが、今回は「畑のちぎりパン」を作ってTwitterに投稿しました。

 「ふと思いついて作った」とのことですが、どう見てもそんな軽い気持ちで作ったとは思えないほどのクオリティー。

 土に見立てられたパンの中に、野菜が埋まっているという仕組み。食べるときに引き抜いて収穫気分も楽しめます。よくよく見てみると、野菜の中にはネットで時々話題になる人型のニンジンや大根の姿もあります。

 こんなにたくさんの種類を作るのは本当に大変だったんだろうなぁと思いきや、比較的作るのが簡単なパンなので、あまり苦労はなかったそうです。人の形をしたセクシー系の野菜も、思うままに自由に作ったとのこと。

 「楽しいことをしたい!」という意識が常にあり、「いつもパンのことばかり考えています」とRanさん。その言葉からは、本当にパンが好きだという気持ちが伝わってきます。

 Ranさんによると、野菜パンの色つけには野菜パウダーを使用しているとのこと。ちなみに畑の土の部分はココア風味になっているそうです。まさに余すところなく食べられますね。

 投稿された写真の中には、真っ二つに切られているキャベツの姿もありました。断面の色が微妙に違っていて本物そっくり。作る時には本物のキャベツの断面を思い描きながら、パン生地に色を付けていったそうです。

 食べるときは、お子さんたちとまず収穫気分を堪能。娘さんは本物の大根とキャベツは苦手だそうですが、パンの大根とキャベツに対しては満面の笑みで「キャベツ、食べたーい」と喜んでいたそうです。特に人型の野菜が出てきた瞬間の盛り上がりは「凄かったです」と振り返っていました。

 そんな子どもたちの姿に「リピ決定~」と喜ぶRanさん。「今度は違う野菜を作りたい」と、次回作に意欲を燃やしていました。

<記事化協力>
Ran (Bread artist)さん(@konel_bread)

(佐藤圭亮)