「レゴで作れないものは何もない」と言わしめるほど、自由な発想と多彩なパーツからさまざまな作品を生み出すことが可能なおもちゃ「レゴブロック」。

 過去にも多くのオリジナル作品が生み出されてきましたが、ツイッターユーザーのビル川さん(@bi_lllll)が制作した、ロマンあふれる「オリジナル武器」のレゴ作品がレゴビルダーのみならず多方面から大きな注目を集めています。

 「自分史上1番やばいレゴ出来た」

 自信満々の様子でこのようにつぶやいたビル川さん。投稿された動画を見てみると、そこにはレゴブロックで作られたチェーンソーが映っています。スイッチを入れると動き出すチェーンソーの刃(もちろん実際の刃は使われておりません)の様子は、まさに本物そっくり。一見しただけではこれがレゴブロックだとは気付かないほどの出来栄えです。

レゴブロックで作られたチェーンソー

 ビル川さんにとってレゴブロックは完全に趣味。大人になってから久しぶりにレゴの情報に触れた時、大人向けやバッテリーを使用して動くものなど、レゴの進化を知ったことがきっかけで、趣味の一つに加わりました。

特にこだわったというチェーンソーの持ち手の部分

 ある時、所持していたレゴのキャタピラのパーツを見た際に「この構造があればチェーンソーの刃の部分を再現できるのでは……?」と閃き、制作を開始しました。

 特にこだわったのは「ハンドル部分の角度」。実際のチェーンソーに近くなるように角度を付けるとどうしても強度が弱くなってしまうので、重さに耐えうるバランス調整に苦労しながらも、12時間ほどの時間をかけて完成にこぎ着けました。

別で制作したベルトと連動可能

チェーンソーにセットすることで完成形となります

 このチェーンソーが「オリジナル武器」である所以は、別でビル川さんがレゴブロックで制作した「ベルト」と連動するところにあります。ベルトに内蔵されているのは「仮面ライダーゼロワン」に登場した「プログライズキー」。

 ベルトから外されたユニットにプログライズキーを取り付け、チェーンソーにセットすることでチェーンソーの動作に音をくわえる事が可能になるという仕組み。音声に合わせて動く様子は特撮番組に登場する武器のよう。このアイデアと実現する技術には脱帽です。

プログライズキーをセットした状態

 投稿についた「いいね」の数は4万件超。寄せられた大きな反響に対し、ビル川さんは「自分の趣味のものでここまでの反応を貰えるとは思っていなかったので、とても驚きました。レゴの自由度や可能性が少しでも広まればうれしいです」とコメント。

 文字通り「無限の可能性を持つ」おもちゃであるレゴブロック。音楽活動やアパレルアイテムのデザインなど、多方面で活動を行うビル川さんが今後どのような作品を作るのか、注目が集まりそうです。

https://twitter.com/bi_lllll/status/1473260704572784643?s=20

<記事化協力>
ビル川さん(@bi_lllll)

(山口弘剛)