ポケモンをモチーフにした切り紙のファンアートを制作し、SNSにて公開している切り紙パパさん(@PKirigami)。多数の作品を手掛けてきた中で、「#2021年もあと少しなので今年の作品の中で特に気に入っている作品を上げる」というハッシュタグをつけてツイッターに作品を投稿しました。

 その作品は、蝶や蛾をモデルにしたポケモンたちを本物の標本のように並べた作品。色とりどりの作品は見ているだけでも楽しくなる作品に仕上がっています。

 切り紙パパさんが作品を制作したのは7月下旬ごろ。まず先に取り掛かったのは、世界各国の地域ごとに出現する模様が異なり、全20種類のバージョン違いが存在するポケモン「ビビヨン」の制作。

 以前作ったイーブイの進化系たちの作品がカラフルで気に入っており、改めてさまざまなカラーが楽しめる作品を作ろうと制作を思い立ったのだそう。

彩りもきれいなポケモンたちの切り紙作品

 模様違いが多く存在するビビヨンを作る過程がとても楽しく、その流れで「アゲハント」「ウルガモス」といった他の蝶や蛾のポケモンが作りたくなり、全種類を制作。ビビヨンの公開から約2週間後には作り終えており、そのスピーディな制作ペースにも驚きます。

こだわりの詰まったポストカード風のデザイン

 切り紙パパさんの作品は全体をポストカード風にデザイン、印刷し、組み立てにのりを使用しないことが大きな特徴のひとつ。今回の蝶や蛾のポケモンを制作する上では、特に羽と体の接合の仕方にこだわったとのこと。さらに触角が細いので間違えて切ってしまうこともあったのだとか。

まるで本物の標本のよう

 また、コルクボードにずらっと並べられた切り紙のビビヨンたちはまるで本物の蝶の標本のよう。完成した作品を並べる背景を考えた際に、小学生の時に父と蝶の標本を作ったことを思い出し、このように並べることを閃きました。針を刺すのはちょっとかわいそうなので、あくまでもコルクボードに並べるだけにしたそうです。

 さまざまな工夫が盛り込まれ、切り紙パパさん自身も「特に気に入っている」と称した作品には、2万件を超える「いいね」や絶賛の声が相次いで寄せられています。ちなみに切り紙パパさんの妻には「うわー……虫がたくさんいて気持ち悪い……」と言われ不評だったのだとか。

 切り紙パパさん自身は初代である「赤・緑」に思い入れがあることから「モルフォン」「バタフリー」が特に気に入っているとのこと。あなたはどのポケモンがお気に入りですか?

<記事化協力>
切り紙パパさん(@PKirigami)

(山口弘剛)