無印良品で購入した「ジュートバッグ」に刺繍を施して、オリジナルのデザインにアレンジしたくり子さん(@kuriko_emb)。息子さんの大好きな新幹線を刺繡したデザインはまるで市販品のような出来栄え。ですがこの作品の素晴らしさはこれだけに留まりません。

 反対側には2歳になる息子さんの新幹線言い間違え集を記録。「ドッターイエヨ(ドクターイエロー)」「カーヤキ(かがやき)」など、幼い子どもならではの発音が文字で刺繍されており、とてもかわいらしい作品に仕上がっています。

 くり子さんは刺繍を趣味としており、主に息子さんや友人のものを作ることが多いのだそう。そのハマり具合は、「刺繍が好きすぎて針を持っていないと落ち着かないくらい」というほど。過去の作品はツイッターに投稿されています。

新幹線のデザインもとてもかわいいです

 以前息子さんのロンパースに「はたらくくるま」を刺繍した際に「はやぶしゃ(はやぶさ)ないね~」と言われ、次回作は新幹線メインで作ることを決意。また、2歳ごろの言葉が発達する時期特有の発音やイントネーションをとても愛おしく感じていたというくり子さん。録音だけではなく、自分らしい形で残したいと思い刺繍することにしたとのこと。

2歳児特有の発音がかわいすぎる

文字は図面に起こして作成

 制作に費やした日数は3~4日ほど。参考になる図案が「はやぶさ」と「ドクターイエロー」しかなかったので他の「のぞみ」「こまち」「かがやき」は実物を参考に自らデザイン。また、裏面の文字は小さい文字や濁音の前後は間隔を狭くしたりして、なるべく自然に読めるよう調整がされているなど細部へのこだわりも満載。こうしてかわいい新幹線のバッグが完成しました。

 出来栄えには大満足というくり子さん。息子さんも「わ~!しゅごくかっこいいね!」と大変気に入り、喜んでくれたのだそう。

主張しすぎないデザインもセンスが光ります

 投稿には作品の出来栄えに対する「かわいい!」「ニヤニヤが止まりません」といった声や、各家庭のかわいい言い間違えも多数寄せられています。

 こうした反響に対し「多くの方に見ていただけたことで、我が家だけだと思っていた『パーチ(こまち)』が存在していることを知れたり、他のご家庭の言い間違えを知ることができてとても癒やされました」と感激した様子のくり子さん。

 子どもの成長はあっという間ですので、このように形に残しておくことはとても素晴らしいアイデア。息子さんが文字を読めるようになったら、いったいどんな反応をするのかも楽しみですね。

<記事化協力>
くり子さん(@kuriko_emb)

(山口弘剛)