アフリカオオコノハズクのくるるちゃんを撮った2枚の写真。「たまたま瞬き(まばたき)の瞬間と、寝顔が撮影できたのがきっかけだったんです」と飼い主さんが説明するこの2枚は、よくよく見ると瞼(まぶた)に微妙な違いがあるのです。

 まず1枚目が、睡眠中のくるるちゃん。飼い主さんはこの状態を「上カーブ」と説明。上側に瞼が閉じられ「ニッコリ」しているようにも見えます。

1枚目の写真。睡眠中のくるるちゃん。

 そして2枚目が、瞬きした瞬間のくるるちゃん。今度は下に瞼が閉じられ「下カーブ」になっています。人間の感覚でいうと、こちらの方が眠っているように見えますが、いやはや不思議。

2枚目は瞬き。カーブが下になっています。

 実はフクロウの瞼は3枚存在します。上下1枚ずつと瞬膜(第三眼瞼)の3つ。眠る時、瞬き、目を保護する時とそれぞれ役割が異なると考えられています。

 今回偶然撮影することに成功した飼い主さんですが、この現象については以前からもちろん知っていました。しかしながら、あまり話題になるのを聞いたことがなかったため、「役に立たない雑学」としてこの2枚の写真をTwitterに投稿。すると、1.7万ものいいねをあつめるほど、大きな反響となっています。

 なお、飼い主さんは、「くるるの野望」というタイトルで、様々なフクロウネタを発信しているブロガーの一面も。そこにも「目のカーブ」は、14ある「フクロウ雑学」の中で紹介されています。

 ちなみにフクロウというのは、人間と違い眼球を動かすことが出来ないんだそう。また、「瞬膜」という透明の膜の瞼もあり、それによる瞬きはまた違った様相に。目が特徴的な動物がフクロウですが、まだまだ謎に包まれた部分があるようですね。

 多くのTwitterユーザーにいきもののふしぎを提供したくるるちゃんですが、普段は穏やかな性格な反面、ビビり体質で、カラスの鳴き声を聞くと体を枝のように細くするんだとか。

穏やかだけどビビりなくるるちゃん。飼い主さんのSNSで生活風景は紹介されています。

 日々の生活風景は、Twitterの他にInstagramやYouTubeチャンネルでも紹介されています。

<記事化協力>
くるるさん(Twitter/Instagram:@kururu_owl/Blog:くるるの野望

(向山純平)