「何を描くか決めているのは、私ではなく石です。石が生き物として眼前に映る感覚から、制作が始まります」

 自身がTwitterに投稿した、犬のストーンアートについて語るAkie Nakataさん(以下、Akieさん)。石の中に感じた生き物の命を宿すストーンアーティストです。

 「石の形は一切変えていません。研磨や下地剤の塗布も行わずに、絵の具で彩色しました」

 今回、Akieさんが公開した犬のストーンアートは計3体。全て違う犬種で、当然ながら石の形状も異なります。絵の具の濃淡などで、それぞれに合わせた表現を施したそう。

今回3体の犬のストーンアートを紹介した投稿者。

眼前に映る命の感覚から犬を表現したそう。

 「『石であること』と『生き物としての佇まい』。その両方を大切にしているんです。ちなみに、描き方は独学で学びました」

 まるで石の意思に導かれるかのように、命を吹き込んでいくAkieさん。一方で、「ひとつひとつが大切なパートナー。『コラボワーク』として取り組んでいます」とも語り、それが結果として、異なる犬として表現されているのかもしれません。

 なおAkieさんは、石から感じ取った様々な生き物のストーンアート作品を、Twitter上で紹介されています。

石とのコラボワークで作品を作り続ける投稿者。

 そこには、陸海空に生きる多種多様な生き物が、石の世界で豊かな表情を見せながら生きていました。

<記事化協力>
Akie Nakataさん(@akie2525)

(向山純平)