ファッションの流行は移り変わりが激しいものですが、それに伴うように「ファッション用語」も日々聞きなれない言葉が流行っては廃れを繰り返しています。ファッション雑誌や情報番組を見て「え?何それ?」と思う言葉が出てきた、という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

「え……今もう……パーカーって言わないの……?じゃァ……あたしが今着てるパーカーは……なんて呼ぶの……?元パーカー……?」

 ツイッターにてこのようにつぶやいた超∞ウツボのぴの(歯磨き粉)さん(@pino_pono3)。どうやら自身が着用しているパーカの名称について、現在は違う名前で呼ばれている、ということを知った模様。ちなみに……細かいですが「パーカー」も「パーカ」と切るのが正しい表記となります。

 ぴのさんが着ていたのはいわゆるスウェット生地のパーカ。実は一般的に知られているスウェット生地のパーカは正確には「フーディ(Hoodie)」と呼ばれ、「パーカ(Parka)」は本来フードがついたダウンや中綿のアウターを指す言葉。海外では分けて表記されていますが、日本ではこれらをひっくるめて「パーカ」と呼ばれているのです。

 とはいえ日本においての「フーディ」は、ファッション感度の高い方が使う言葉であるため、これまで通りスウェット生地でも「パーカ」で十分通じると言えるでしょう。筆者自身長くアパレルに携わっておりましたが、「フーディ」という言葉はほとんど使ったことはありません。

 この投稿には多くの方が「え?パーカーと呼ばずに何と呼ぶのですか……?」「嘘……でしょ……いつ改名したの……」と驚きの反応が多く寄せられており、大多数の方が「パーカー」呼びで通してきた模様。この反響を受け、ぴのさん自身もこれからも変わらず「パーカー」で通すだろうと確信したとのこと。

 他にも「スパッツとレギンス」「とっくりとタートルネック」「ベストとジレ」など、同じような意味でありながら呼び方が異なるものがファッション用語にはたくさんありますが、無理に使う必要はなく何よりもまずは意味が通じる事が大事。その上で必要に応じて新しい言葉を取り入れてみる、という使い方で良いのかなと感じます。

https://twitter.com/pino_pono3/status/1460508002700574723

<記事化協力>
超∞ウツボのぴの(歯磨き粉)さん(@pino_pono3)

(山口弘剛)