「えっ!」と思わず声を出して驚いてしまう技をTwitterで公開したのは、パルクールインストラクターの山本華歩さん。公園の遊具を使って披露したアクロバティックな動画は、290万回以上も再生され、見た人たちをビックリさせています。

 パルクールとは「走る」「跳ぶ」「登る」などに重点を置いた動作を通じて、自分を鍛えるスポーツです。そして、そのアクロバティックすぎる動きから「忍者」に例えられることもあります。

 Twitterに投稿された動画には、公園に設置されてあったハシゴ状の体操器具「肋木(ろくぼく)」にジャンプしてつかまり、側転するように体を持ち上げ、棒と棒の間にスルリと体を通して、側面の柱にジャンプ。その反動を利用して前方に着地する姿が映っていました。

「肋木(ろくぼく)」にジャンプ

「肋木(ろくぼく)」につかまる

棒と棒の間にスルリと体を通す

 これには実際に現場で見ていた子どもたちも驚きの声をあげています。

側面の柱にジャンプ

振り子のように身体を振って飛ぶ

着地

 そもそもパルクールを始めたきっかけは「運動不足解消です」と語る山本さん。大学1年の秋くらいに運動不足解消とダイエットのために何か始めようと思ってインターネットで探していたら、たまたま見つけたのがパルクールだったそうです。

 それまではランニングをしたりしても面白くなくて続かなかったみたいなのですが、パルクールはとても面白くて、「特別な道具も必要とせず、気軽に公園で実践できるので続けることができました」と話していました。

 基本的にパルクールはリアルな環境で体を動かし、自らと向き合い身体を鍛えるスポーツのため、室内で練習することもあるものの、いつもは公園などの外環境でトレーニングをしているとのこと。

 しかし、基本的に公園は子どもたちが遊ぶために作られた場所なので、子どもたちが遊んでいる時は練習しないようにしているそうです。

 今回の動画も練習を始めた時には、近くに子どもたちはいませんでした。動画を撮っているうちに集まって来て、ちょうど成功の瞬間を目撃して歓声をあげたのだとか。偶然スゴ技を目の当たりにした子どもたちは本当に驚いたでしょうね。

 ちなみに、動画の最後の方にあった側面の柱に向かってジャンプしてつかまり、振り子のように身体を振って飛ぶ動きは「スイング」という技で、とても難しく、習得するまでにかなり時間がかかったとのこと。さらに、正確につま先で着地を捉えることを「プレシジョン」と呼び、合わせて「スイングプレシジョン」と言うそうです。

 山本さんによると、パルクールは自由な発想で動くことができ、目標物に対して自分で面白い動き方を考えるのも楽しく、さらに他の人が面白い動きで目標物まで移動しているのを見るのも楽しいとのこと。そして「今まで出来なかった動きが出来るようになった時の達成感も魅力です」と語っています。

<記事化協力>
山本華歩さん(@oo87FR)

(佐藤圭亮)