アメリカ海軍横須賀基地に2021年10月4日、新たに駆逐艦ラルフ・ジョンソンが配備されました。9月17日に横須賀を離れ、ワシントン州エバレットに配置換えとなった駆逐艦ジョン・S・マケインと交代し、第15駆逐戦隊および第71任務部隊の一員として東アジア方面で活動する予定です。

 駆逐艦ラルフ・ジョンソンは、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の64番艦。2018年3月24日にサウスカロライナ州チャールストンで就役した、MH-60ヘリコプターを2機搭載可能な「フライトIIA」に分類される駆逐艦です。

サンディエゴを出港する駆逐艦ラルフ・ジョンソン(画像:U.S.Navy)

 これまでカリフォルニア州サンディエゴを母港とし、空母ニミッツの僚艦として活動してきた駆逐艦ラルフ・ジョンソン。アメリカ海軍が定期的に実施する艦船の配置換えにともない、駆逐艦ジョン・S・マケインと交代する形で横須賀へ前方配備されることとなりました。

横須賀基地に接岸する駆逐艦ラルフ・ジョンソン(画像:U.S.Navy)
横須賀入港に際し登舷礼を行う駆逐艦ラルフ・ジョンソン乗組員(画像:U.S.Navy)

 ラルフ・ジョンソン艦長のコリン・ロバーツ中佐は「ラルフ・ジョンソンと乗組員は、横須賀に前方配備されているチームに加わり、この地域における同盟・パートナー諸国と信頼関係を築くことを楽しみにしています。第15駆逐艦隊に加わることは名誉なことであり、また将来の自由で開かれたインド太平洋地域を確立する役割をラルフ・ジョンソンが果たしていくことを光栄に思っています」とのコメントを横須賀着任に際し発表しました。

駆逐艦ラルフ・ジョンソン艦長のロバーツ中佐(画像:U.S.Navy)

 また、駆逐艦ラルフ・ジョンソンを迎える第15駆逐戦隊(DESRON15)/第71任務部隊(CTF71)の司令官、チェイス・サージャント大佐は「ラルフ・ジョンソンはアメリカ海軍で最も新しく、能力の高い駆逐艦の1隻です。ラルフ・ジョンソンの合流は、我々が同盟・パートナー諸国とともに、インド太平洋地域における海洋安全保障を維持するという強い意志を示すものです」との談話を発表しています。

駆逐艦ラルフ・ジョンソンを出迎える乗組員家族(画像:U.S.Navy)

 横須賀配備にあたり、ラルフ・ジョンソン乗組員とその家族は、日本における新型コロナウイルス対策についてレクチャーを受けており、感染予防を十分にしているとのこと。ラルフ・ジョンソンは2020年3月に艦内で新型コロナウイルスの感染者が出ており、その経験からも感染防止に細心の注意を払っていると思われます。

<出典・引用>
アメリカ海軍 ニュースリリース
画像:U.S.Navy

(咲村珠樹)