このコロナ禍において、夏祭りを始めとした多くのイベントが中止や規模の縮小を余儀なくされています。せっかくの夏休みなのにほとんどの時間を家で過ごした、という家庭も多いのではないでしょうか。

 そんな中、どこにも遊びに行けなかった小さな子どものために、なんと自宅に屋台を手作りし、おうち夏祭りを開催したというある家族のツイートが大きな話題を呼んでいます。

 投稿された写真には屋台の様子と、店主からいちごボーロを受け取るお子さんの姿が写っています。屋台の前に飾られた手作りの紅白幕や、「ラムネ」「わたあめ」などのにぎやかなお品書き、後方でうすぼんやり光る電灯は夏祭りの屋台そのもの。浴衣を着た子どもの背中越しにでも、とても楽しんでいる様子が伝わってきますね。

本格的な屋台にお子さんも大はしゃぎの様子

 屋台の店主は、ツイッターユーザーのmakiさん(@__2ub)の夫。夏祭りを体験したことのない1歳のお子さんと、イベントが大好きな妻に喜んでもらうために、事前に企画・準備を行い、当日makiさんとお子さんが外出している間にサプライズで用意したものだそう。開口一番に「へい、いらっしゃい!」と威勢よく出迎え、ノリノリだったそうです。頭と首に巻いたタオルもいい味を出していますね。

 屋台の店頭にはたこ焼きや唐揚げ、かき氷にジュース、駄菓子などのお祭りメニューが並べられ、その陳列方法にもこだわりが満載。また、祭囃子のBGMも流れるなど雰囲気作りもばっちりです。こんなにも素敵な屋台を見た後だと、本物の夏祭りが逆に見劣りしてしまうのではないかと思うほど超本格的に仕上がっています。

 ツイートには手作り屋台の出来栄えに対する驚きの声のほか、makiさんの夫の企画・行動力に対する称賛の声が相次いでおり、24万件もの「いいね」が付くなど大きな反響が。「素敵すぎる家族」「ぜひ真似したい」といった多くの声に対して、makiさんの夫は「コロナ禍の自粛生活のなか家でも楽しめるアイデアの一つとして広まってうれしいです」とコメントしています。

 この夏祭りはもちろん大成功。夫の家族を思う気持ちにあふれた、愛情たっぷりのお手製夏祭りを、お子さんと一緒にmakiさんも大はしゃぎして楽しんだそうですよ。

<記事化協力>
makiさん(@__2ub)

(山口弘剛)