毎日早く起きて、ご飯と遊びを要求するのが猫という動物。この記事をお読みの方も、毎朝の愛猫の“来襲”に、頭を悩ませている方も多いのでは。

 そんな悩みを解決できるかもしれない画期的アイテムが発明され、Twitterで反響を呼んでいます。

 「いつも15分相手すれば、満足だろうと思ってた主人だが、子猫の体力がいかに無尽蔵であるかをロボットで教わった。1時間経ってもまだ遊び続けている……」

 そんなつぶやきとともに、約1分間の動画を自身のTwitterに投稿したのはnecobotさん。熊本県で、製造業向けのロボットアーム用ソフトウェアの研究開発をされています。

 今回投稿した動画は、自身の仕事のアウトプットの一環を兼ねたもの。学習用で購入したロボットの動作環境を確認するために実施しました。

 しかしながら、動画冒頭から白と黒の何かと、ロボットの先端についたフリフリしたものがチラリ。その正体は、necobotさんの飼い猫のももちちゃん。さらにフリフリしたものは猫じゃらし。実はnecobotさん、このロボットに反映した動作は、ももちちゃんと猫じゃらしと遊ぶ際のもの。その名も「自動猫じゃらしロボ」。

動画には白黒のなにかとフリフリしたものがチラリ。

 「ももちは超がつくほどの元気で活発な子です。毎朝5時きっかりに起きては、私に『遊んでくれ!』と飛びついてきます。ちなみに無視して寝ると、起きるまで飛び掛かってきます。なのでかわいそうなので、これまでは何度か起きていましたが……毎朝となると正直キツくて(笑)」

超が付くほどの元気娘のももちちゃん。ちなみに大食漢。

 なお、ももちちゃんはまだ子猫さん。遊びたい盛りでスタミナも無尽蔵。いくら愛猫とはいえ、安定した睡眠時間は確保したいnecobotさん。ということで、今回、先述の「自動猫じゃらしロボ」を開発しました。

 肝心の「動作環境」はというと……自動猫じゃらしロボの無造作な動きに、ももちちゃんは釣られて一目散にダッシュ。しかしながら、マタドールのごとく対応するロボ。すんでのところで、華麗にかわしていきます。

自動猫じゃらしロボに飛び掛かるももちちゃん。しかし華麗にかわされます。

 それに負けじと、様々なアプローチを試むももちちゃん。離れたところで待ち構えたり、ふてくされたフリをしてみたりしながら、隙を見て飛び掛かろうとします。しかし、これもひらりとかわすロボ。

あの手この手でつかまようとするももちちゃん。なお

 さらには、まるでももちちゃんを挑発するかのように、眼前で誘導するかのごとくフリフリ。それにあっさり乗ってしまうももちちゃんと、終わりの見えない戦いが1分間続きました。 

おちょくるかのごとく、ももちちゃんの眼前でうごめく自動猫じゃらしロボ。

 またnecobotさんが、今回の投稿で「1時間経ってもまだ遊び続けている」とつぶやいている通り、「ももちちゃんVS自動猫じゃらしロボ」の戦いはこのあとも延々と続いていた模様。毎朝これがnecobotさんに向けられていたかと考えると……ゴクリ。

 そんなももちちゃんの疲れを知らない愉快な動きと、自動猫じゃらしロボの動きが相まった動画には、多くの方が釘付けに。15万回近い動画再生回数となり大きな反響を呼んでいます。

 この結果には、necobotさんもびっくり。同時に、「これで毎朝の修行から解放された気分です……」と大きな感慨が。ちなみにももちちゃん、今回の投稿動画での一過性ではなく、これ以降も自動猫じゃらしロボの虜に。その様子や、遊び疲れて爆睡するももちちゃんの姿も含めて、nevobotさんはTwitterで別途紹介されています。

遊び相手ができたももちちゃん。爆睡するまで遊んでいるそう。

 「正直遊び心の試みでした。普段の猫じゃらしの動作をロボットに反映したら、ももちが普段通りに遊んでくれた感じです。これからも、猫たちが喜んでくれるような猫じゃらしロボの開発を続けていきたいですね」

 と、最後にnecobotさんは今後について語っています。

<記事化協力>
necobotさん(@yo4hi6oooo)

(向山純平)