木漏れ日の中、光と戯れるように舞う妖精。ひょっとしたら、こんなドレスを身にまとっているかもしれません。ランタナの小さな花と葉で作られた「妖精のドレス」がTwitterで発表され、その素敵なシルエットが反響を呼んでいます。

 小さな花が集まって、飾りボタンのような彩りを見せるランタナ。庭に植えられていることも多く、筆者の実家でも花を咲かせています。

ランタナで作ったドレスのバックスタイル(桃月さん提供)

 大小のランタナの葉をミニチュアのトルソに着せ、花をベルトにした「妖精のドレス」をTwitterに投稿したのは桃月さん。現在は予備校を休学し、療養中だという学生さんです。

 桃月さんによると、最初はランタナの花を糸で連ねてベルトにしようと考えたそうなのですが、実際に作ってみると花のボリューム感が想像以上で、レイのようになってしまったため、横に並べる形にしたとのこと。確かに、こちらの方が花の形がデザイン的にぴったりかもしれませんね。

ランタナで作ったドレスの初期案(桃月さん提供)

 2021年4月以来、これまでに25種類ほどの「妖精のドレス」を作ってきたという桃月さん。素材となっているのはご自宅の庭にある植物だそうです。小さい頃からガーデニングも好きで、様々なものを植えて世話をしてるんだとか。

 ドレスのデザインなどは「花を実際に眺めて構想を膨らませます」とのことで、デザインが思い浮かぶと実際の作業は「10分くらい」という早業。基本はドール用のトルソに両面テープで貼り付ける形だそうですが、実際に着られる構造のドレスを作る際は、不織布に貼り付けて作ることもあるといいます。

 これまで発表してきた「妖精のドレス」に、多くの反響が寄せられていることについて、桃月さんは「反響は驚きましたし反応数の大きさに現実味がありませんが嬉しいです。とても温かいコメントばかりでありがたく思っております」と語ってくれました。温かい反応は、作品から桃月さんの人柄が感じられるせいかもしれませんね。

桃月さんはTwitterのほか、Instagram(fairydress_i_made)でも「妖精のドレス」を発表しています。どんな新作ドレスが発表されるか、楽しみになってしまいますね。

<記事化協力>
妖精のドレス@桃月さん(@fairy_dress_)

(咲村珠樹)