おたくま経済新聞

　サイゼリヤが6月30日からグランドメニューを改定。その中に「煉獄のたまご」（税込300円）というメニューが……。もしかして、また鬼を滅する漫画とのコラボメニューか？と思っていたら、なんと違うようだ。よもやよもやだ……浅はかな考えをした自分が恥ずかしい。謝罪の意味も込めてサイゼリヤで「煉獄のたまご」を食べてきた。

　お店に向かいながらサイゼリヤのホームページを見てみると、「煉獄のたまご」とはイタリア家庭の卵料理とのこと。そして煉獄とは、カトリックの教えで天国と地獄の間にあるとされる場所のことなのだとか。魂が天国に入る前、ここで炎によって浄化されると言われているそうで、ぐつぐつと煮立ったトマトソースを煉獄に見立てたことが、料理名の由来になっているみたいです。

　お店に到着し、メニューを見てみると……ありました！煉獄のたまご。さっそくテーブルに置かれている注文用紙に煉獄のたまごのメニュー番号を書き、ベルを鳴らして店員さんに渡しました。ちなみにこれは、お客さんと店員さんの会話を減らし、飛沫感染リスクを軽減させるために導入された注文システムです。

　しばらくして運ばれてきたのは、ぐつぐつ煮立った熱々でトマトたっぷりの特製ソースに、とろ～り半熟のたまごが2つ入れられた逸品。メニューに「大人も子どももみんな好きな味」と書かれていましたが、たしかにこれは好きそうですね。

　それでは、いただきます！スプーンでたまごを割ってみると、中から黄身がじゅわ～っとあふれ出てきて、もう興奮が抑えられません。パンでディップして口の中へ……。サクサク食感のパンと特製トマトソースの酸味を半熟のたまごがまろやかに包み込んで美味い！これが300円！？と思わず疑ってしまいます。

　ふたくち目からは、パンに半熟たまごとトマトソースをたっぷり乗せて食べていきましたが、もう口の中が幸せ……。口いっぱいに半熟たまごとトマトソースの旨味が広がって最高でした。

　今回もあっという間に完食。ごちそうさまでした！サイゼリヤさんのコスパには毎回驚かされますが、今回も素晴らしかったです。ありがとうございました！それから最初に、煉獄という名前だけで安易な予想をしてしまって申し訳ございませんでした！

（取材・撮影：佐藤圭亮）