季節の変わり目……となると、ペットのいるご家庭では「換毛期」という言葉が返ってくるのではないかと思います。

 冬毛から夏毛に変わるこの時期は、ペットの抜け毛で大変です。特に被毛の長い長毛種だと、それはもうたくさんの量に。長毛種のにゃんこをブラッシングした結果、まるで分身したかのような様子がSNSに投稿され、話題となっています。

 Twitterユーザーのやしゅうさん宅には、長毛種のにゃんこばかり4匹が暮らしています。ということは、毎年の換毛期(被毛の生え替わる時期)には、抜けた毛を取り除くためのブラッシングが一大イベント。

 今回のツイートに登場したのは、11歳の女の子、ツナちゃん。ブラッシングの末、収穫(?)された冬毛をツナちゃんと一緒に「換毛期の長毛種を本気で全身ブラッシングしたらもう1匹できる」と、やしゅうさんはツイートしました。

 抜け毛をすいてもらい、スッキリした感じのツナちゃんと、こんもりした抜け毛。これだけあれば、さすがに暑かったでしょうね……。

 やしゅうさんは、ブラッシングの様子も「ブラッシング大好きツナちゃん」と写真付きでツイートしています。ブラッシングって、皮膚への適度な刺激があってマッサージ効果もあり、気持ちいいみたいですね。

ブラッシングされて気持ちよさそうなツナちゃん(やしゅうさん提供)

 ただし、ブラッシングする方は結構大変です。やしゅうさんによると「ツナちゃんのブラッシングは休憩しながら1日かけてって感じですね。休憩しながらですが、トータルで1時間半~2時間くらいやってるんじゃないでしょうか?」とのこと。なかなかの長期戦です。

 しかも、ほかの子たちもブラッシングが大好き。なので、ブラシを持っているとブラッシングを期待して、みんなが集まってくるんだとか。なかなか1匹に集中できない感じがうかがえます。

 やしゅうさんは「もちろん毎日やってあげてればこんなことにはならないんですが、忙しくてなかなか時間が取れないのと、まとめて一気にやったらもう1匹できるのが楽しくて」と、ブラッシングの醍醐味を語ってくれます。確かに、まとめて片付けた時の達成感ってありますものね。

 もちろん、ほかの子も夏に向けて身支度を整えます。その中でも、特に大きくてフサフサなトヨちゃん(3歳の男の子)とライちゃん(3歳の男の子)は、ブラッシングだけでは夏の暑さが大変なので、バリカンでサマーカットするそうです。

 やしゅうさん宅のにゃんこは全員バリカンも掃除機も好きなんだそうで、バリカンを使っているとブラッシング同様、ほかの子たちが集まってきて大変なんだとか。バリカンされる様子を「いいなぁ……気持ちよさそうだなぁ」と思って見ているんでしょうか。

 夏に備え、毎年のこととはいえ大変なブラッシング。でも、スッキリしたにゃんこと“もう1匹”分の抜け毛を前にすると、達成感もひときわなのかもしれませんね。

<記事化協力>
やしゅうさん(@FakeYashu)

(咲村珠樹)