ツイッターに投稿された、指の上にのせられた携帯電話の写真。実に精巧に作られたミニチュアに見えますよね?でもこの写真にはちょっとしたトリックが仕掛けられています。

 実はこの写真、携帯電話が小さいのではなく、物をのせている指の方が大きいんです。被写体2つのうち1つを現実より大きくすることで、実物サイズのもう1つを逆に小さく見せるという錯覚トリック。

実は指の方が大きかったのです

写真に隠された秘密に気付きますか?

 ツイートにはネタばらしの写真も合わせて投稿されており、大きな指を持つ手が写っています。「でっかい指作りました」とつぶやいてはいるものの、指紋といい色といい、いくらみても本物の指と見間違えてしまうほどの出来栄えです。

 この「でっかい指」を制作したのURIJI工房(ゆりじ工房)さん(@Uriji1)。福岡を拠点に木製のアクセサリー、雑貨、ミニチュアなどを制作されており、商品の写真を撮影している際に、大きい指を作ったら面白いのではないかと思い、制作に至ったのだそうです。

 写真を見ても違和感なく本物の人間の指と認識してしまうほどの出来栄えですが、素材は木で出来ているのだそう。ゆりじ工房さんに詳しくうかがうと、木材を削り出し、焼きごてで指紋の凹凸をつけ、色を塗って完成とのこと。指紋は非常に細かいので、かなりの時間を要してしまうのではと思いましたが、制作にかかった期間は約2日!作業スピードに驚きました。

 ツイートの返信欄には「精巧なミニチュアかと思ったらまさか!」「そっちかーい!」と、見事な逆転の発想に騙される方が続出。ツイートには20万件の「いいね」がつき、大きな話題となっています。

 ゆりじ工房さんでは、この「でっかい指」は販売されておりませんが、ブックマークやブローチなど、多くの木製の小物を制作、販売しています。作品や出展情報は「ゆりじ工房公式HP」で確認できます。

<記事化協力>
URIJI工房(ゆりじ工房)さん(@Uriji1)

(山口弘剛)