動物病院へ行くと分かると、途端に嫌がるワンちゃんや猫さんは多いですが、その中でも予防接種の注射は人間も嫌な人が多いように、嫌いなものの筆頭に挙げられるようなこと。そんな心境がよく分かる、予防接種の前と後をとらえたワンちゃんの表情がTwitterで注目を集めています。

 予防接種のため、動物病院に「どよ〜ん」とした表情でやってきたのは、くうミナライズさんの家で暮らす不二子さん。14歳の女の子です。

 くうミナライズさんによると、普段は14歳とは思えないほど元気だという不二子さん。家族以外にはなつかず、ちょっと神経質なところがあるそうですが、車でのお出かけは大好きで、車に乗ると元気なんだそうです。

 ただ、いくら車に乗ってご機嫌でも、行先が動物病院と分かると事情が違います。病院の駐車場に入ると途端にテンションが下がるという不二子さん、長年通っている病院だけに道順も覚えていて、病院に向かう道だと分かるとスン……と「無の表情」に変わってしまうんだとか。

 そんな「無の表情」になってしまった不二子さんの表情を、くうミナライズさんは「予防接種待ちで『無』の状態になっているいっぬ」とツイート。節目がちになり、まるで切腹を前にした武士のような表情で「あぁ……注射なのね……」とすべてを悟りきっていますね。

「無」の表情で予防接種にやってきた不二子さん(くうミナライズさん提供)

 しかし、嫌な予防接種の注射が終われば表情は一転。残るはお家に帰るドライブだけですから、表情は一気に明るくなります。その様子をくうミナライズさんは「予防接種が終わって『無敵』のいっぬ」とツイートしました。

予防接種が終わってご機嫌な表情の不二子さん(くうミナライズさん提供)

 病院へやってきた時のスン……とした表情とは違い、目を輝かせてご機嫌である様子がうかがえます。くうミナライズさんが語っていたように、これが普段車でお出かけする時の楽しそうな不二子さんなんでしょうね。

 小さな子が注射や歯医者さんに来た時、待合室で「いやぁ〜っ!」と、この世の終わりのような感じで泣き叫ぶ様子を時折目にしますが、不二子さんにとっても同じで14歳にもなると、これまでの経験から「嫌がってもどうにもならない……」と、明鏡止水の心境になってしまうのかも。でも、健康を維持するには必要なことなので、これからも元気で長生きして欲しいものです。

<記事化協力>
くうミナライズさん(@yuduki_emi)

(咲村珠樹)