紙パック飲料は割安、ストローで飲みやすい、持ち運びがしやすいなどたくさんのメリットがありますが、一方で倒してこぼしやすい事が難点。筆者もよくテーブルの上に置いた紙パック飲料に手が当たり倒してしまった経験があります。そんな悩みを解決する、今までにありそうでなかった画期的なアイテムがツイッターに投稿され、話題になっています。

 そのアイテムとは、ステンレス製の底板に四方を囲むようにステンレス板を溶接し、紙パックを固定できるようにしたもの。文字通り鉄壁の守りで、これなら多少の衝撃ではびくともしなさそう。ツイートの返信欄には「どこで買えますか」「絶対欲しい!」とアイデアに対する称賛の声が相次ぎ、ついた「いいね」の数は10万件を超えています。

 投稿を行ったのは折詰さん(@orioriorimoty)。紙パック飲料用の台座を制作したのは折詰さんのお兄さんです。そしてこの台座は、お兄さんが病床にある父のために作った、世界にひとつしか存在しないものなのです。

 制作にいたるきっかけは、お父さんが発した「お茶が倒れるから何とかせい」の一言。枕元に置くお茶がいつも倒れてしまい、困っていたそうです。

 折詰さんのお兄さんは父から継いだ工場を経営されており、制作に使用したステンレス板は工場の廃材でこしらえたとのこと。折詰さんによると、お兄さんは元々手先が器用だったとのことですが、こんな便利なものを思い付きでサッと作れてしまうのはすごいですよね。

 お兄さんは「売り物ではないので、ぜんぜんキレイに仕上げてない」と語っているそうですが、枕元で使用するお父さまに配慮し、角を丸くしていたり、やすりがけで面取りがされていたりと、安全性にこだわって作られていることがわかります。

 使用しているお父さんの反応について、折詰さんにうかがうと、「頑固な父なもので何も申しません。ただ、何も言わず継続して使っていることこそ、不満がない証拠のようです」とコメント。お父さんのことを想う優しさがギュッと詰まった、まさに職人技の逸品だったようです。

<記事化協力>
折詰さん(@orioriorimoty)

(山口弘剛)