オーストラリア空軍は2021年3月31日、創設100周年を迎えました。首都キャンベラでは、オーストラリア総督府で新しい軍旗の授与式典が行われ、あわせて航空機の祝賀飛行も実施されて市民の目を楽しませました。

 オーストラリア空軍は1921年3月31日、陸軍航空部隊から独立する形で創設されました。この年の6月、イギリスのジョージ5世国王が「王立(Royal)」の名称使用を許可し、8月31日付で現在の「王立オーストラリア空軍(Royal Australian Air Force=RAAF)」という名称になっています。

 創設100周年記念として、オーストラリアでは記念切手と記念コインが発行されました。記念切手は、オースストラリア空軍創設時の主力戦闘機、RAF(ロイヤル・エアクラフト・ファクトリー)S.E.5Aと、最新の戦闘機F-35Aがペアになったシート。

 記念コインは「A CENTURY OF AIR POWER」と題した、50オーストラリアセント硬貨11枚セットに、1オーストラリア銀貨と10オーストラリアドル金貨の「HEROES OF THE SKY」の2シリーズが発行されました。S.E.5AからF-35Aまで、オーストラリア空軍が運用してきた歴史的航空機がデザインされています。


 50オーストラリアセント硬貨の「A CENTURY OF AIR POWER」セットは格納庫型ケースにおさめられており、なかなか凝ったもの。2021年4月1日現在、金貨と銀貨はすでに在庫なしとなっていますが、「A CENTURY OF AIR POWER」セットはオーストラリア造幣局公式オンラインショップで購入可能(1人あたりセットまで)です。


 将来の警備犬となる子犬たちも、空軍創設100周年を記念した服がプレゼントされました。きちんと整列して行進する様子は、なかなか将来有望そうです。

 3月31日、首都キャンベラのオーストラリア総督府では軍旗授与式典が開催され、1986年から使われていた空軍旗に代わる新しい軍旗(Queen’s Colour)が、デビッド・ハーレイ総督から授与されました。



 式典でハップフェルド空軍参謀総長は「初期の頃から、兵士たちは部隊の識別マークとして、そして戦闘中の終結点として軍旗を携えていました。今は戦闘中に使用されてはいませんが、オーストラリア国防軍の全ての旗は、名誉の印として尊重されています。この新しい軍旗を現在、そして未来への印にしましょう」とスピーチしています。

 軍旗授与式典とともに、キャンベラ上空ではオーストラリア空軍による祝賀飛行が行われました。祝賀飛行は、オーストラリア空軍旗を懸吊(けんちょう)した海軍のMH-60Rを先頭に、P-40戦闘機やP-51戦闘機、PBYカタリナ飛行艇といった歴史的航空機、P-8哨戒機やF/A-18F、F-35Aの現用機が編隊飛行で続きます。




 最後には、オーストラリア空軍のフライトディスプレイ(アクロバット)チーム「ルーレッツ」が展示飛行を実施。青空に白いスモークで軌跡を描きました。


 創設100年を迎え、新たな時代へ入っていくオーストラリア空軍。新しい軍旗とともに、これからもオーストラリアの空を護ります。

<出典・引用>
オーストラリア国防省 ニュースリリース
Image:Commonwealth of Australia/Royal Australian Mint

(咲村珠樹)