スウェーデンの航空機メーカー、サーブは2021年2月20日(現地時間)、UAE(アラブ首長国連邦)に3機目となるグローバルアイ(GlobalEye)早期警戒管制機を引き渡したと発表しました。UAEはグローバルアイ最初の発注国であり、今回受領した3号機は2017年に追加発注した分となります。

 サーブの早期警戒管制機(AEW&C)「グローバルアイ」は、ボンバルディエ(ボンバルディア)のビジネスジェット機グローバル6000をベースに、サーブ製のエリアイ(Erieye)長距離レーダーをはじめとする早期警戒管制システムを組み込んだもの。ビジネスジェットが母体ということもあり、価格や維持費などが手頃だというのが大きなセールスポイントです。

グローバルアイ(Image:SAAB)

 UAE向け3号機の引き渡しは、2020年4月の1号機、同年9月の2号機に続くもの。サーブのマイケル・ヨハンソンCEOは「グローバルアイのように高度な装備品を1年のうちに3機も引き渡せるというのは、特に現在の新型コロナウイルス禍という状況において、ハイテク装備の供給企業としてサーブの能力を示すものといえるでしょう」とのコメントを発表しています。

編隊飛行するグローバルアイ(Image:SAAB)

 UAEはグローバルアイ最初のカスタマーとして、2015年11月に2機を発注。その後2017年に1機、2019年に2機を追加発注し、合計5機を運用する予定となっています。

<出典・引用>
サーブ プレスリリース
Image:SAAB

(咲村珠樹)