株式会社リンガーハットは、2021年3月1日よりメニューの消費税総額表示化と価格改定を実施するのに合わせ、2010年の小麦国産化から続けてきた「長崎ちゃんぽん」めん増量無料サービスを2月28日で終了すると発表しました。

 外食産業を取り巻く厳しい環境やコスト上昇により、現行価格での提供が難しくなったため、としています。

 国産野菜をたっぷり使った、ちゃんぽんや皿うどんで知られるリンガーハット。大盛りファンにとっては「長崎ちゃんぽん」のめんが、無料で増量できるのも大きな魅力です。

 発表によると、消費税転嫁対策特別措置法が2021年3月31日で失効するのに先立ち、メニューの価格表示を3月1日より本体価格(税別)から総額(税込)に変更するとのこと。あわせて、税込価格が10円単位になるよう改定が実施されます。

 新価格は、主力の「長崎ちゃんぽん」が東日本エリアの場合税込649円から税込650円に、西日本エリアの場合税込616円から税込620円となります。また「野菜たっぷりちゃんぽん」は税込814円から税込820円、「長崎皿うどん」は税込682円から税込680円(いずれも東日本・西日本共通)に。

 そして、小麦の国産化を達成した2010年以来続いてきた、長崎ちゃんぽんと長崎皿うどんの「めん増量無料サービス」が2月28日をもって終了します。外食産業を取り巻く厳しい環境や、人件費および物流費の高騰により、現行価格で提供することが困難になったことが理由として挙げられています。

 これにともない、3月1日から長崎ちゃんぽんの「めん1.5倍」は、東日本で700円、西日本で670円に、「めん2倍」は東日本エリアで750円、西日本エリアで720円となります。また、長崎皿うどんの「めん2倍」は780円(東日本・西日本共通)に価格が設定されました。

 様々な要因でのコスト上昇が、企業努力では吸収しきれなくなったことは、やむを得ないことかもしれません。それでもリンガーハットは、国産野菜や小麦を使うという企業姿勢を維持するという決断をしたということになります。

<出典・引用>
株式会社リンガーハット ニュースリリース
※画像は株式会社リンガーハット公式サイトからのスクリーンショットです

(咲村珠樹)