1980年に玩具メーカーのバンダイより販売開始された、「ガンプラ」こと機動戦士ガンダムシリーズのプラモデル。

 前年の1979年に放映された「機動戦士ガンダム」をきっかけに商品化されたそれは、ガンダムがシリーズ展開されたこともあり、昨年(2020年)販売40周年を迎え、多くのファンに愛されています。

 そんなガンプラですが、SNS上でも都度話題になるジャンル。先日もとある作品がTwitterを賑わせました。

 「ユニコーンガンダムイラスト風模型完成です!
 凄技テクニックの本のおかげなので、皆様も挑戦してみてはいかがでしょうか!
 初めてあんなにたくさんの人に反応をもらえて嬉しかったです。
 今後もガンプラ作っていくのでよろしくです。
 #ガンプラ凄技テクニック #イラスト風模型 #ガンプラ」

 そうつぶやきながら、自身のTwitterに作品を公開したきいだうとかさん(以下きいださん)。

 「幼稚園の頃に『SDガンダム』を買ってもらったのがモデラ―活動の始まりです」と語るきいださんが、今回制作したのは、2010年~2014年にOVA(オリジナルビデオアニメ)、2016年にテレビ朝日系列でTVアニメ化された「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」において、主人公である「バナージ・リンクス」が搭乗する「ユニコーンガンダム1号機」のガンプラ「HG(ハイグレード)ユニコーンガンダム」。

 ユニコーンガンダムといえば、全身が白で統一され、「デストロイモード」時に、緑や赤に発光する姿が特徴的なMS(モビルスーツ)ですが、きいださんは今回「イラスト風模型」という方法で塗装を実施。

 「イラスト風模型」とは、YouTubeチャンネルにて「今日の模型ちゃんねる」を運営している人気モデラーの今日氏(@kyo512a)により、広く知られるようになった「アニメ塗り」の塗装方法。

 アニメ本編に出てくるような機体に「再現」させるため、トップコートなどの塗料を用いて、敢えてツヤを消し、アニメの設定画などを参照にしながら、アクリルガッシュで塗装。さらに通常の塗装よりも、はっきりと見分けがつくくらい線入れをすることで、完成したプラモデルが浮かび上がってくるかのように錯視するのが最大の特徴。そんな「イラスト風模型」に、きいださんも以前から挑戦しています。

 そして今回チョイスしたユニコーンガンダムですが、これはとあることがきっかけで選ばれたそう。

 「『凄技テクニック』に作り方が載っているのを見て、ちょうど組み立ててあるやつがあったんで試してみたんですよ」

 この「凄技テクニック」とは、ホビージャパンより刊行しているホビー雑誌「ガンプラ凄技テクニック」のこと。著者である、プロモデラーの林哲平氏(@tepepro)が、自身のTwitterでも投稿した内容を参考にして実践。

 「実際に試してみると、細かいところまで塗り方が書いてあったり、具体的な道具の使い方や、錯視が起きる理論などもあったので、部位が出来るたびに楽しかったです」

 と、制作時の感想を語ってくれたきいださん。実はきいださんは、制作途中の様子についても、Twitterで報告しては都度話題になっていました。いずれも、アニメ本編から浮かび上がってきたかのようです。

 そして今回の投稿も、まるでAR(拡張現実)かのごとく、その場面のみ異空間が発生しているかのように「錯覚」させています。しかしながらこれは、まごうことなきガンプラであり、“現実空間”での出来事です。

 これにはリプライ(返信)欄でも、そのクオリティに絶賛の嵐。また先述の林哲平氏本人も反応し、大きな盛り上がりになりました。私事ですが、筆者もガンプラを少々嗜むのですが、基本的に「素組み」のみで、こうしたアレンジ塗装は、やる勇気も技量もない「見る専」の人間。私もまた、きいださんの投稿に大いに魅了されました。

 そんなきいださんですが、最後に「ガンプラの魅力」についても語っていただきました。

 「ガンプラは、自分の好きな機体で楽しみながら、技術の積み重ねを実感でき、またプラモを作りながら集中している時間が好きです!」

 同時に、「いつか自分オリジナルの作品を出してみたい」とも語るきいださん。同じ“ガンオタ”のひとりとして、今後も注視していきたいと思います。

<記事化協力>
きいだうとかさん(Twitter:@da01220329/Instagram:@daikidayo0329)

(向山純平)